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農業総合スレ

1810とはずがたり:2016/03/09(水) 14:21:09
>>1809-1810
<リベリア 〜 パーム油と百姓一揆> 農場での暴動(その1)
http://thepage.jp/detail/20160226-00000012-wordleaf
2016.03.04 13:00

 「パーム椰子の農場で暴動が起き、従業員が人質になっている」
 首都モンロビアに滞在中、こんなニュースが耳に入ってきた。

 アメリカに本社をもつゴールデン・ベロリウム社(GV)の農場は、首都から300キロ以上離れたブタウ地区にある。石がゴツゴツと地表に顔をだした悪路を7時間かけて夜通し走り、ようやく現場に到着したのは朝の8時を回った頃だった。暴動はすでに収まっていたが、モンロビアから投入された武装警官の部隊が隊列を組み、近郊の村々での家宅捜索の準備を始めていた。暴動加担者たちの逮捕と、農場から強奪された家具やコンピューター、食料などを取り戻すためだという。
 軽トラックの荷台に乗り込んだ彼らは、近くの村から一軒一軒、しらみつぶしに捜索をはじめた。
(2015年5月)
(フォトジャーナリスト・高橋邦典)

<リベリア 〜 パーム油と百姓一揆> 農場での暴動(その2)
http://thepage.jp/detail/20160226-00000013-wordleaf
2016.03.06 10:00

 暴動の発端は、国外から訪れたGVの重役が、村人の懇願を無視し、かれらとの会見を拒んだことだった。他のパーム椰子農場と同じく、ここでも以前から土地問題がくすぶっていたが、これでついに村人たちの不満が爆発したらしい。

 はじめ30人ほどだった抗議デモはみるみるうちに膨れ上がり、興奮した群衆が石を投げ、棒をふりまわしながら農場に乱入。農場のオフィスや食堂、倉庫を破壊し、金目のものを強奪していったという。まさにリベリアの「百姓一揆」だった。

 GVがこの土地でパーム椰子栽培をはじめたのは2010年。仕事にありつけると期待した村人たちはGVに土地を売ったが、結局農場は十分な雇用を生み出すまでには至らなかった。

 「農場にずいぶん土地をとられたから、まともな収入もないのさ」

 ひとりの老人が言った。もともと貧しかった農民が、いっそうの困窮を強いられることになったのだ。(2015年5月)
(フォトジャーナリスト・高橋邦典)

<リベリア 〜 パーム油と百姓一揆> 拘束された従業員たち
http://thepage.jp/detail/20160226-00000014-wordleaf
2016.03.08 13:00

「食べるものも水もない、なんとかしてくれ!」

 留置場に脚を踏み入れると、4畳半ほどの狭い牢屋につめこまれた15人ほどの若者たちが口々に叫び出した。僕らが外国人だから、なんとかしてもらえるかと期待をだいたのだろう。あたりに充満する汗とし尿の混ざったような悪臭が鼻をつく。

 彼らはみな、農場での暴動の容疑で拘束されていたが、腑に落ちないことがあった。彼らの多くが農場の従業員だということだ。農場で働いている人間が、職を失うリスクを負ってまで暴動に参加するものだろうか?

 「俺たちは暴動に加担してない!」
 無実を訴える男たちも少なくない。彼らが嘘をついているのか、それとも、農場と警察側が、やみくもに村の若い男たちを逮捕したのだろうか?

  法律では拘束から48時間以内に告訴されなければ釈放されるはずだが、ここは法よりも権力が支配するリベリアだ。残念ながら彼らが家に戻れるまでには時間がかかるだろう。

 「早く農場に帰って仕事に戻りたいよ。俺が働かなきゃ家族が飢えてしまうんだ」

 檻を握り締めながら、エルファンゾという若者が顔を歪めて訴えた。(2015年5月)
(フォトジャーナリスト・高橋邦典)


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