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農業総合スレ

1514とはずがたり:2014/03/19(水) 22:12:43
「Wagyu」席巻、畜産王国・九州に脅威
http://news.goo.ne.jp/article/qbiz/business/qbiz-20140319-01.html
qBiz 西日本新聞経済電子版2014年3月19日(水)15:30

 佐賀牛と並び、「Wagyu」と書かれたオーストラリア産の牛肉が売られていた。中国・香港の百貨店。精肉店の陳列ケースには、中国語でオーストラリアを意味する「澳州和牛」との表記もある。

 日本で品種改良を重ねた「和牛」の血を引く牛肉で、佐賀牛のきれいなピンク色に比べると赤みが強いが、和牛特有の霜降りも入っている。

 オーストラリアの広大な牧場で大量生産されるWagyu。ステーキ肉の店頭価格(100グラム)は約980円で、この日特売だった佐賀牛より約4割も安い。店員が「しゃぶしゃぶならやはり佐賀牛が一番。すき焼きならオーストラリア産で十分。値段の割に味が良くて人気」と説明してくれた。

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 「和牛」は、日本在来の牛を元に交配を重ねた特別な品種で、日本では国内で出生・飼育した牛しか名乗れない。霜降りの柔らかくてジューシーな肉質は、品種改良を重ねた日本が誇る成果で、高級食材として海外でも人気が高い。

 なぜ日本固有であるはずの和牛が、海外で生産され、Wagyuとして出回っているのか。きっかけは、1990年代に和牛の精液が研究用として米国に渡ったことだとみられている。現地の品種と交配され、和牛の血を引く牛が全米やオーストラリアなどに拡散した。

 Wagyuの肉は世界各地に輸出され、安さを武器に本家の和牛をしのぐ勢いで世界市場を席巻している。「国際的な価格競争で、和牛の単価も下がっている」。牛肉輸出を手掛ける南九州畜産興業(鹿児島県曽於市)の担当者、宮里利郎さんの危機感は強い。

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 畜産に詳しい中村学園大(福岡市)の甲斐諭学長は3年前、中国・大連の牧場で圧倒された。日本では500頭で大規模と言われるが、約3万頭のWagyuが肥育されていた。オーストラリアからWagyuの精液や子牛が輸出され、中国でも生産が拡大しているのだ。中東などに流通し始めており、甲斐学長は「大変な脅威」と警戒する。

 政府は、農産物の輸出額を2020年までに1兆円に倍増させる目標を掲げる。九州は肉用牛の産出額で全国の4割を占める「畜産王国」。鹿児島や宮崎、佐賀など各県とも輸出に活路を見いだそうと熱心に取り組む。「世界が期待する高品質と安全・安心に応えたい」と宮里さん。

 ただ、アジアでも米国でもWagyuが立ちはだかる。餌や肥育方法など生産技術も向上し、品質も和牛に迫る。九州が誇る最高級ブランド・和牛も、厳しい国際競争にさらされている。


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