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農業総合スレ

1383とはずがたり:2013/06/12(水) 20:16:35
>>1382-1383
 一方、農薬を使うと、植物への感染や害虫による被害が減らせる。つまり、感染特異的たんぱく質の産生量も、農薬の使用により減るのではないかと考えられていた。

 森山氏らはこのことを、(1)無農薬、(2)減農薬、(3)通常の栽培と同様の農薬を使用──という3通りの方法で栽培したリンゴを使って確かめてみた。まず、無農薬で育てたリンゴは、黒星病、すす斑病、すす点病などの病害を受けた。しかし、減農薬のリンゴは黒星病のみの病害を受け、通常と同様の農薬を使用したリンゴは病害を受けなかった。

 次にそれぞれのリンゴを、花粉症とリンゴの口腔アレルギー症候群を併発している人の血清を用い、BSE(牛海綿状脳症)の検査などで使われるウエスタンブロッティング法で感染特異的たんぱく質の量を比較した。

 その結果、感染特異的たんぱく質は無農薬栽培のリンゴに最も多く含まれ、農薬を通常通り使用したリンゴで最も少なかった。また、減農薬で栽培したリンゴに含まれる感染特異的たんぱく質の量は、両者の中間の値だった。(参考記事:ビタミンCやEには「効く人」「効かない人」がいる!?)

 つまり、リンゴの場合、無農薬で育てたリンゴには、通常通りに農薬を使って育てたリンゴよりも、多くのアレルギー症状を引き起こす感染特異的たんぱく質が含まれていることが分かったというわけだ。

 ただ、実際問題として、リンゴの無農薬での栽培は難しく、農薬を使わないとほとんどの場合、病気になってしまうという。そのため、流通するほとんどのリンゴは、農薬を使っているといわれる。

 しかし、森山氏は、「リンゴ以外の他の無農薬野菜や果物も、病気にかかったり、害虫による被害にあうことで、感染特異的たんぱく質が増加する」と指摘する。感染特異的たんぱく質が多く存在する場所は、植物がストレスを受けた部位になる。つまり、可食部に虫食いがあれば、よりアレルギーを起こしやすくなるというわけだ。

 なお、もし口腔アレルギー症候群を発症したら、原因となる果物や野菜を食べないようにする以外、根本的な対応法は今のところないという。ただし、感染特異的たんぱく質などのOASの原因アレルゲンは加熱することで、アレルギー性が弱まることが知られている。つまり、生の果物や野菜はダメでも、果物ならジャムにしたり、野菜なら炒めたり煮ることで、アレルギーの発作は起きにくくなるというのだ。もっとも、これも程度問題で、人によっては口腔アレルギー症候群を引き起こすこともある。注意が必要だ。

(田村 嘉麿=健康サイト編集)


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