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農業総合スレ

1278チバQ:2011/12/18(日) 18:48:00
<「限られた財源」>
 県は従来の漁港漁場整備長期計画に代わり、計画期間10年の地区計画を漁港ごとに策定し、来年3月までに水産庁に提出する。
 県農林水産部は「住民にとって地域の漁港は重要。県経済再生にも沿岸水産業復興は不可欠で、小さな港も基本的な機能は復活させる。限られた財源を投入し、水産県宮城の復活を目指したい」としている。

◎拠点再建、線引き明暗/地域への配慮求める声も

 東日本大震災で被災した漁港の復旧に当たり、水産加工などの機能を拠点漁港に集約する宮城県の再編案が8日、明らかになった。拠点に選ばれた漁港を利用してきた漁業者は歓迎する一方、外れた漁港の関係者からは不満も漏れる。漁港の再建は漁業集落の再生に影響を与えるだけに、拠点から外れた地域への配慮を求める声も上がった。

<復旧進展に期待>
 北上川河口に面する石巻市長面地区。長面漁港は優先復旧される「沿岸拠点漁港」に選ばれた。
 「長面の復旧がようやく進むかもしれない」。県漁協河北町支所の運営委員長と地区の行政委員を兼務する鈴木光悦さん(65)は安心した表情を見せる。
 同地区は巨大津波と地盤沈下で、地域のほとんどが今も水没状態だ。カキ養殖が盛んだった長面浦の岸壁は崩れ、刺し網漁船などが使う外洋の長面漁港に通じる取り付け道路も壊れたままだ。
 「漁港が早急に整備されれば、決壊したままの北上川の堤防などの早期復旧にもつながる。長面に戻ることを諦めかけた人の気持ちも変わってくるはず」。鈴木さんは波及効果にも期待する。
 ホヤ養殖が盛んな宮城県女川町の竹浦漁港は、当初選定から外れていたが、町の強い意向を受けて滑り込んだ。60隻以上あった船は津波で数隻に減ったが、修理したり新船を購入したりして来春には20隻強まで回復する見通しだ。
 県漁協女川町支所竹浦支部の阿部克夫支部長(54)は「波も穏やかで、近隣漁港の船もホヤの水揚げなどに使ってきた。(選定され)助かった」と胸をなで下ろした。

<浜の将来を懸念>
 南三陸町は23漁港のうち15が拠点漁港から外れた。県漁協志津川支所の佐々木憲雄運営委員長は、復旧が遅れる浜の将来を懸念。「水揚げした水産物をどこで処理すればいいのか。拠点漁港以外もかさ上げなど復旧スピードを相当早めてもらわないと地域の漁業者は不安で仕方ない」と配慮を求めた。
 選定漏れした漁港の漁業者は不安を募らせた。
 気仙沼市本吉町のワカメ養殖業小野寺敏さん(75)は大谷漁港を利用していた。5隻あった船は津波で流された。今ある船は1隻でサイズも1トン未満と小さい。
 「集約化で一番心配なのは安全面。小さな船にワカメを満杯に積んで遠い拠点港に運ぶことになる。風が強い時期は危険が高まる」と話す。
 石巻市の牧ノ浜港は、地盤沈下した岸壁や荷揚げ場が今も手付かずのままだ。カキ漁師の豊島富美志さん(62)は「自分たちで前に進もうと頑張っているが、このままでは燃え尽きてしまう。漁師をやめて地元を去る人も出てくるかもしれない」と指摘する。
 同港に隣接する竹ノ浜漁港も外れた。豊島さんは「集約の必要性は分かる。どちらの港でもいいから早くかさ上げしてほしい」と切実に訴えた。

◎村井宮城県知事、小さな港も廃さず

 漁港再編方針について、村井嘉浩宮城県知事は8日、「小さな港を廃港にするわけではない。船が停泊できるよう最低限の利便性は確保し、(加工施設などの)バックヤードを集約する。水揚げも続ける」と強調した。
 県庁で記者団の取材に答えた。拠点漁港の選定基準は「船、漁業者の数、水揚げ額などを勘案した」と述べた。同日あった県漁協への説明会にも触れ「基本的に納得してくれたと受け止めている」との認識を示した。


2011年12月09日金曜日


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