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農業総合スレ

1252荷主研究者:2011/09/25(日) 15:21:36

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109020009/
2011年9月2日 神奈川新聞
飼料米を家畜の餌に、穀物価格高騰受け注目/神奈川

多収穫米の稲を見る信岡准教授。食用米の水田よりも緑が濃く、稲が太く長くたけだけしい=厚木市棚沢

 国際的な穀物価格の高騰を背景に、輸入穀物に代わって飼料米を家畜に与える動きが注目されている。県内でも自給率向上や耕作放棄地解消などを期待し、飼料米を餌に混ぜる畜産業者や、利用を検討する外食企業もある。しかし、輸入飼料より割高なことがネックに。コスト低減のため、食用米の数倍の収量を期待できる多収穫米の普及を農家に勧める専門家もいる。

 神奈川中央養鶏農業協同組合(愛川町三増)では、輸入飼料などに15%の飼料米を配合。その餌で育った鶏の卵がブランド商品「こめたまご」だ。「鶏の健康にもいいので飼料米をもっと使いたい」と同組合。だが、1キロ約38円の輸入飼料に比べ飼料米は約45円。「輸入飼料と同額になれば全量を飼料米にしたい」と話す。

 日本ケンタッキー・フライド・チキン(東京都渋谷区)は、鶏の肉質向上のためさまざまな餌を試験する。飼料米について、同社は「栄養価もあり、利用することで日本の農業を守る意味がある」と評価。一方で「高価なので、すぐに全量を切り替えるのは難しい」と二の足を踏む。

 割高な価格がネックのようだが、東京農業大農学部畜産学科の信岡誠治准教授(58)は「多収穫米を使えば、生産コストを抑えられる」と話す。

 厚木キャンパス(厚木市船子)の研究室で2006年から多収穫米の研究を続けている。栽培のこつは「できるだけまずく、できるだけたくさん、できるだけ安く作ること」と言い、「唯一の技術指導は水田に行かないこと」と説明する。

 昨年の全国の飼料米作付面積は1万5千ヘクタール。前年より1万ヘクタール増え、戸別所得補償制度の影響で今年も増産が見込まれるものの、収量の200倍以上の飼料が輸入されている。

 信岡准教授によると、飼料米として流通しているのは食用米の品種が多い。「食用米のように玄米でなく、多収穫米をもみで運搬すれば低温倉庫は必要なく物流コストも安くなる」と、手間や経費を省ける多収穫米への転作を勧める。

 普及の鍵は食用米からの意識改革といい、「既存の稲作指導を無視する栽培法なので、農家は多収穫米はコメであってコメでないと認識してほしい」と話す。

◆多収穫米
 「モミロマン」「タカナリ」「ふくひびき」などの品種がある。食用米に比べて、稲は背丈が高く、色が濃く、茎が太い。高タンパク質のため、うま味がない。じかまきができる上、病害虫に強く、低農薬栽培が可能。信岡准教授が稲穂を比較すると、多収穫米(モミロマン)は食用米(コシヒカリ)に比べて、4倍以上のもみがついた。


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