したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

環境問題

1106とはずがたり:2019/06/21(金) 21:22:46
<ロシアの素顔>汚染深刻 ごみ分別挑む 広大な大地、埋め立て頼み
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201906/CK2019061702000242.html
2019年6月17日 夕刊

 広大な国土を持つロシアで、九割以上を埋め立てに頼ってきたごみ処理が社会問題化している。モスクワ郊外の処分場では、悪臭や健康被害で周辺住民からの抗議も起きている。遅ればせながら、プーチン大統領の号令の下、分別、リサイクルへの取り組みも始まっているが、長年の意識を変えるのは難題だ。 (モスクワ・栗田晃)

 モスクワ中心部から百八十キロ離れたモスクワ州ロシャリ。人口二万人ののどかな村の風景の中に、真新しい工場が現れた。昨年末から稼働するロシアでは珍しいごみの分別処理施設だ。

 コンピューター制御された中心部の機器から管が枝分かれし、ごみが紙やプラスチック、アルミニウムなどの材質別に分類されていく。総量の四割を占める生ごみは堆肥として再利用。工場は二十四時間稼働し、五十万人分の一日の排出量に当たる最大五百トン分の処理が可能だという。工場がある工業団地のセルゲイ・デュジン所長(34)は「計画に一年半かけた。部分的に欧州の施設を参考にはしたが、全体は独自のものだ」と胸を張った。

 こうした分別施設はロシアではまだ非常にまれだ。そもそも分別の習慣がなく、生ごみや紙、瓶もペットボトルも、ダストシュートに一緒くたに捨てるのが一般的だ。それを可能にしてきたのは広大な国土に散らばる合法、違法合わせて約五万ともいわれる埋め立て地やごみ捨て場だった。

 しかし、二〇〇〇年代の高度経済成長による消費社会の到来で、ごみの量が激増。ロシア国家統計局によると、家庭ごみの量は一九九九年の七百五十五万立方メートルから、二〇一七年には二千七百万立方メートルまで、約三・六倍に増え、ひずみが生じてきた。

 特に人口千二百万人超の巨大都市モスクワのごみを引き取る周辺地域は近年、問題が深刻化。モスクワ州ボロコラムスクでは昨年三月、ごみ埋め立て地から拡散した硫化水素による中毒症状で、周辺の学校の生徒五十人が病院で手当てを受ける事態も起きた。

 モスクワから千二百キロ離れた北部アルハンゲリスク州でも、首都から運ばれるごみを埋め立てる計画に地元住民が反発し、現在も抗議行動が続いている。地元活動家のドミトリー・セクシンさん(45)は「州内にはすでに三百以上の違法な処分場があり、行政は二十年間、何もしてこなかった。汚染された水が住民の飲料水になり、川や海に流れる。環境的な悲劇だ」と憤る。

 抗議の高まりを受け、政権もようやく動いた。プーチン氏は昨年の大統領再選後に発表した政策方針の中で、二四年までの環境に関する国家計画を打ち出した。リサイクル、分別するゴミの割合を、一九年のそれぞれ7%、12%から、二四年には36%、60%まで引き上げるとの目標を掲げた。




新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板