したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

環境問題

1029荷主研究者:2017/10/01(日) 11:49:12

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/133552?rct=n_hokkaido
2017年09/21 08:52 北海道新聞
<注目の企業>JX金属苫小牧ケミカル=苫小牧 PCB処理 「隙間」に進出

低濃度PCB廃棄物などを処理するJX金属苫小牧ケミカルの処理場

 発がん性が指摘される有害物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)のうち、0・5%以下の低濃度の廃棄物処理事業を道内で唯一手掛ける。処理能力は1日12トン。道内外から持ち込まれたPCBを含むトランス(変圧器)などを850度以上の高温で焼却し、ダイオキシン類など有害物質をフィルターで取り除く。

 米田寿一社長(61)は「PCBに汚染された土壌やコンクリートくずなどの処理にも、本年度中に参入したい」と事業拡大を図る。昨年12月に実証実験を終え、環境省に認可申請中だ。

 1971年に創立した同社は、もともとは親会社の日本鉱業(現JX金属)が持っていた札幌市南区定山渓と秋田県大館市の鉱山から出る硫化鉄を処理し、鉄の原料と硫酸にして販売していた。その後、84年に資源リサイクル事業に進出。現在も汚泥やコンクリートくずなどの産業廃棄物を年間約3万トン受け入れ、焼却などで無害化するほか、リチウムイオン電池のリサイクルも手がける。

 PCBは電気を通しにくい特徴を持ち、かつてはトランスやコンデンサー(蓄電器)など電気機器用の絶縁油に広く使われていたが、人体への有害性から72年に製造が禁止された。その後、耐用年数切れの機器からPCBが見つかり、処理ニーズが高まった。

 道内でも高濃度廃棄物の処理は、政府全額出資の中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)の北海道PCB処理事業所(室蘭市)が2008年度に事業を開始。JX金属苫小牧ケミカルは14年3月に環境省の認可を受け、低濃度廃棄物処理というニッチ(隙間)部門に進出し、現在は中核事業の一つとなっている。

 特に「PCB含有塗料付着金属くず」では、塗料をはがして処理する業者が多かったのに対し、同社は高温で部品ごと焼却するシステムを確立。作業効率を高め、需要取り込みを図る。

 国は、低濃度PCBを含む機器は16年3月時点で220万台と推計。自治体への届け出義務があるが「届け出を怠ったり、PCB含有に気づかず放置したりするケースもあり、今後も相当数のPCB廃棄物が見込まれる」(環境省廃棄物規制課)という。

 一方で、ここ数年、移動式の洗浄機で化学的に処理する業者が全国的に増加。公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団(東京)は「利用者は焼却、洗浄のどちらが割安か選べるようになった」と話す。業界内の競争は激化している。

 PCB特措法では、低濃度PCBは27年3月末までの廃棄処理終了が定められている。10年後には新たな事業の柱が必要で、米田社長は「廃棄物処理のノウハウを生かし、新たなニーズを探したい」と話す。(苫小牧報道部 山田一輝)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板