都市計画道路・高速鉄道スレッド

764：荷主研究者：2006/06/26(月) 00:48:38: http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20060520001.htm
2006年5月20日　北國新聞
森本、卯辰トンネルの中央ポール撤去　国交省「清掃しにくい」　県警関係者「分かりづらく危険」

　先月に全線開通した金沢外環状道路山側幹線（通称・山側環状）で対面通行のトンネル内に設置されていた中央ポールが十九日までにすべて取り外された。管理する国交省側が「維持管理に支障がある」として同ポールに代わる突起物を敷設したが、警察関係者などから「道路中央が分かりづらく危険性が高まった」との声もせり出す。過去に対向車線にはみ出して死亡事故が起きた現場もあり、ポールの撤去は経済性や安全性の問題も絡み議論を呼びそうだ。

　道路を管理する国交省金沢河川国道事務所によると、中央ポールが撤去されたのは、〇四年三月供用の森本（全長六百四十二メートル）、〇三年三月供用の卯辰（同千二百二十メートル）の両トンネル。両トンネル内には約十メートル間隔に、それぞれ高さ六十五センチと四十センチのポールが道路中央部分に設置され、車線を区分していたが、「道路を清掃しにくい」（工務第二課）との理由から、山側環状の全線開通前の三月中旬にすべて取り外された。

　同事務所は代わりに道路中央に「リブ」と呼ばれる突起物を設置。車がセンターラインをはみ出すと、音や振動で知らせる仕組みで「ポールと同等の安全性が確保でき問題はない」（同）と説明、道路管理に合理的で安全面でも満足できる方法をとったとする。

　これに対して、県警関係者からは「遠くからでも目立つポールと比べ、中央線が分かりづらい」との声が漏れる。さらに、ポールには視覚効果以外に車の速度を抑える心理的効果があり、全線開通後は交通量も増えていることも挙げて安全面を考慮してポールも必要と指摘する。

　通勤で山側環状を使う金沢市内の男性会社員（２６）は「すっきりしたが、対向車がセンターラインをはみ出して来ないか不安も感じる」と話す。

　山側環状の全トンネルのうち崎浦涌波、野田トンネル以外、森本と卯辰を含む対面走行のトンネル五カ所は音と振動でドライバーにはみ出しを知らせる仕組み。県内の道路ではほかに能登有料道路などに同様のポールが設置されている。

　卯辰トンネルでは、ポールがあった〇三年六月、乗用車が対向車線にはみ出して壁に激突して二人が死亡する事故が発生。一方、ポールが撤去された全線開通後は、卯辰トンネル内では二件の追突事故が起きている。

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