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都市計画道路・高速鉄道スレッド

56■とはずがたり(1/2):2003/03/10(月) 12:42
http://chubu.yomiuri.co.jp/kyo1/kouhi011209.html
伊勢道・一志嬉野IC建設3セク 今年度で資産底 '01.12.9掲載

伊勢自動車道・一志嬉野インターチェンジ(IC)を建設した三重県嬉野町の第三セクター「三重中部総合開発」(社長=笹井健司・嬉野町長)が、今年度末に、建設費の借入金約五億九千万円を残したまま、資産が底をつくことが明らかになった。このまま存続させれば破産する。同社は、収入源とするはずだった周辺の工業団地の分譲を断念したため、休眠状態だった。最終処理について、自治体関係者は「行政の信用問題でもあり、破産させることはできないが、公費の支出も違法になりできない」と頭を悩ませている。
三重中部総合開発は、IC建設で地域の開発を図ろうと、県(45%)をはじめ、嬉野町(21・25%)、一志町(同)など地元八市町村が出資し、一九九一年に設立した。建設費約十三億四千万円の全額を負担し、工業団地の分譲益で建設費をまかなう計画だった。
「開発インター」と呼ばれる方式で、建設費については、国からNTT株売却益資金の無利子融資が受けられるメリットがあった。
当初の計画は、五つの工業団地計約六十ヘクタールを開発、分譲する予定だった。しかし、九三年、このうち一か所で地権者の賛否を調査したところ、20%の反対があった。工業団地開発は100%の同意がないと着手できないうえ、売却単価は一平方メートル当たり三万円となり、「著しく高額で、開発は困難」との結論が出た。残る四か所も採算がとれないなどの理由で断念した。
建設が進んでいたICは完成し、九六年三月に使用開始された。
手が打たれないまま、累積赤字が約八億五千万円に膨らんだ。一方、九八年度から国への返済が始まり、三億二千万円の資本金を取り崩して毎年約四千七百万円ずつ分割返済している。二〇〇一年度の返済分を支払うと、資産残高は定期預金の一千万円余になる。
これまで、清算などの処理の方法については結論を先送りし続けてきたが、県の吉本保俊・道路審議監は「弁護士とも相談し、結論を今年度中に出す予定で処理策を協議している。ただ公金は出せない」と話す。
今年五月の広島高裁判決は、経営破たんした山口県下関市の三セク「日韓高速船」の債務処理に、補助金八億円余りを支出したのは違法と判断し、当時の市長が賠償を命じられている。
破産した場合、債務保証している金融機関に、借金を押し付ける方法もあるが、笹井町長は「会社としては、立派なICを完成させ、地域の役に立っている。公共事業と位置づけ、借金は出資した県や町が返済するしかないだろう。行政負担できるよう、法改正してほしい」としている。
◆国土交通省高速国道課の話「当初の計画には無理がないと地元が判断したのだろう。仮に破たんしても、国には地方の第三セクターを所管する権限はない」
◆新藤宗幸・立教大教授(行政学)の話「ずさんの一言だ。計画を立てたバブル期は、官民とも経済が落ち込むことは想像していなかった。勝手に『開発はできる』という幻想を抱いて事業を進めたのだろう。公費を使うのだから慎重さが求められる。事業計画を情報公開し、しっかり議論をしていれば防げた」
◆開発インターチェンジ 国の計画にないICを、地元自治体のつくる第三セクターが費用を負担し、建設する。国土交通省によると、全国に三十か所あり、うち四か所が建設中。一方で、破たんする三セクも相次いでおり、東名三好インター(愛知県三好町)の事業主体「名古屋東部開発センター」(会長・神田真秋知事)も事業途中で解散の方針を固めている。


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