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都市計画道路・高速鉄道スレッド

2847とはずがたり:2016/02/13(土) 16:08:04
>>2846-2847
 これについても2015年12月、東京都が注目すべき発表をしました。「東京における都市計画道路の整備方針(第4次事業化計画案)」のなかで「外環ノ2」について、次のような新たな位置付けを行ったのです。

・練馬区内(3.3km):優先整備路線
・杉並区・武蔵野市・三鷹市内(4.6km):計画検討路線

 練馬区内については、今後10年間で優先的に整備。それより南、東八道路までの区間は「計画検討路線」とされています。

 外環道東京区間の建設は、1971(昭和46)年の計画決定直後から強い反対運動が起き、建設凍結が続いていました。21世紀に入って、石原都知事(当時)が打ち出した地下化構想によって再始動し、2012(平成24)年にようやく着工へ至りましたが、地上を走る「外環ノ2」については、「高速が地下化された以上、廃止すべし」という意見が優勢です。

 が、練馬区だけはこの計画に非常に積極的で、外環道の地下化に合わせて、新たな計画が作成されたのです。

 練馬区は東京23区で最も道路整備が遅れ、長らく「陸の孤島」と呼ばれてきました。現場周辺も都市計画が存在しないまま宅地化され(いわゆるスプロール現象)、街路は狭隘です。南北を貫く幹線街路は環状8号線しかありません。防災上の観点からも、練馬区にとって「外環ノ2」は必要と判断されたのです。

 新たな計画によれば、幅員は22メートル。車道2車線(合計10.5m)に加えて自転車道、街路樹、歩道という設計で、西武新宿線の上石神井駅前には、現道を活用した細長いロータリー部もできます。完成すれば、近隣の住環境は大きく向上するでしょう。

「練馬区間については、都市計画変更も終えていますので、次の整備に向けて優先整備路線に入れました」(東京都都市整備局都市基盤部街路計画課)

 東京都は、ここを今後10年間で優先的に整備することになりますが、それは「10年以内に完成させる」ということではありません。こういった一般街路の完成には、非常に長い年月を要するのが一般的で、例えば環状8号線は、計画から全線完成まで79年かかったほどです。練馬区内の「外環ノ2」も、20年から30年といったゆったりした時の流れのなかで見守る必要があるでしょう。

対照的な杉並区と武蔵野市、三鷹市
 そうした練馬区の状況とは対照的に、外環道ルートの地上は青梅街道を南に越え杉並区へ入ると、環境がまったく変わります。そこは善福寺池周辺のよく整備された住宅地で、「いまさら幹線道路など冗談じゃない」という空気です。武蔵野・三鷹も、昔から反対運動がきわめて盛んな地域でした。

「『外環ノ2』の杉並・武蔵野・三鷹の区間は、都市計画としての必要性は確認できているものの、いまのままの計画内容(1966年のもの)では建設できないので、中身を検討していくということです。造ることもありますし、廃止もあります。地元との話し合いを通じて、都市計画として決めて行くことになります」(東京都都市整備局都市基盤部街路計画課)

 では東八道路より南、東名JCTまではどうなのでしょう。

「『外環ノ2』について、外環道(高速)と同様、大泉から東名までという誤解がありますが、東八道路より南側は、もともと幹線街路の都市計画はありません。側道のみ計画されていましたが、高速道路が地下に変更になり、必要ないということで廃止しています」(東京都都市整備局都市基盤部街路計画課)

 これについては私(清水草一)も、まさに「誤解」していました。地元住民でも、都市計画の詳細を知るのは、なかなかにハードルが高いのが実情です。


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