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都市計画道路・高速鉄道スレッド

185とはずがたり:2003/09/28(日) 14:11
  <5> 医療過疎    (2002年3月9日)
http://www.niigata-nippo.co.jp/kokyo/kokyo-0309.html

 救急対応1時間圏域―。
 救急救命センターに車で1時間以内に到着できる範囲を指す。北陸地方整備局のまとめでは、本県は人口の92%が圏域内に住んでいる。圏域の人口は約20万人。荒川町と神林村の一部を除く村上・岩船地域の大半と佐渡などが、圏域外に取り残されている形だ。
 「今のままじゃ新潟の救命センターまで二時間以上もかかり、患者は生死の危険を強いられる。ある種の医療過疎だ」と、山北町の大滝平正町長は、地元の不安を代弁する。

 2007年には新発田病院にも救急救命センターが開設される予定で、日沿道が山形県境まで延びれば、県北のほぼ全域が1時間圏域内に入ることができる。
 「県境に住んでいる私たちだけが高速交通の恩恵を受けられないのは、極めて不平等だ」と大滝町長。村上、岩船の市町村は日沿道推進の理由の一つに、産業振興以上に、医療面での必要性を常に訴え続けてきた。

 雲行きが怪しくなってきた、日沿道の県境までの延伸。「医療過疎からの脱却」という地域の叫びも、かき消されかねない情勢だ。

  <6> 頼みの綱    (2002年3月10日)
http://www.niigata-nippo.co.jp/kokyo/kokyo-0310.html
輸送時間詰め 市場拡大期待   

 体重800キロ。黒光りする巨体と大きな角がひときわ目立つ雄牛が、農協職員らに引かれて、荷台に押し込まれた。岩船荒川町金屋の牛舎。直前まで丹念にブラシをかけていた同所の遠山幸一さん(45)は、東京へ向かうトラックを見送りながら「あれだけ大きい牛を育てたのは初めて。高く売れてほしい」と思った。

 今月5日朝、東京・芝浦の食肉市場で開かれる品評会に出品するため、村上岩船地域周辺で手塩にかけて育てられた村上牛23頭が出荷された。遠山さんの自慢の牛もその中にいた。
 牛は東京に着くまでに、20キロ以上も体重が落ちるのだという。「輸送中のストレスで肉の色が黒ずんだり、夏場は暑さで死んでしまう牛も出るんです」と遠山さん。一頭当たり40万円から150万円と、3―4倍もの価格差が出るだけに神経を使うと話す。
 「少しでも輸送時間を短くしたい」と願う、畜産業者にとっては、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の延伸は、農家経営に直結する切実な問題だ。

  ■   ■

 村上市郊外の山腹に11社の工場が集まる工業団地。進出企業の中には、日沿道に熱い視線を送るメーカーもある。
 米ボーイング社の飛行機に載せる厨房(ちゅうぼう)やトイレを製造する、団地最大の企業「新潟ジャムコ」。常務の筒井義夫さん(64)は「飛行機を製造する業界は製品の納期に非常に厳しい。緊急に東京と部品をやりとりするときに、日沿道は頼りになる」と強調する。
 また「日沿道ができれば、県内の関連業界とも近くなる。三条の金属加工業者に、急ぎの部品製造を頼めるようになるかもしれない」と、県内の地場産業との結びつきにも注目している。

  ■   ■

 同市や荒川町では、ユリやチューリップなどの切り花生産も盛んだ。広く首都圏や近畿圏に出荷しているが、時折、輸送に時間がかかりすぎて「つぼみで届くはずなのに、もう花が開いちゃっている」といったクレームが農協などに寄せられる。
 園芸、畜産など鮮度を競う農産品輸送は、工業製品以上に日沿道の恩恵が大きいという。  東京に運ばれた遠山さんの牛は、7日に開かれた品評会で、「100万円いけばいい」という期待を大きく上回って、約130万円で競り落とされた。BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)ショックが癒えない中での、思わぬ好成績。ほかの22頭も軒並み高額で売れた。
 首都圏で徐々に、知名度を上げている「村上ブランド」。高速道がつながれば、良質な牛を安定して出荷でき、市場を広げることも夢ではなくなる。「今は神戸や松阪にかなわないけど、全国に村上牛のよさが知られたらどんなにうれしいか」。遠山さんは期待を膨らませる。


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