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行政改革・構造改革

276とはずがたり:2003/10/08(水) 11:38

http://www.oita-press.co.jp/read/read.cgi?2003=10=07=817408=1
2003年10月07日のニュース
犬飼町長 再び辞職願 撤回から80日 混乱収まらず

 合併問題で揺れる犬飼町の藤田朝生町長は六日、「合併相手に大分市を選んだ住民投票の民意を反映できず、町政の混乱を招いた。これ以上、合併協議を停滞させることはできない」として、若松成次町議会議長に「退職申出書」を提出した。十日に臨時議会を招集し、辞職の同意を求める方針。地方自治法の規定により、若松議長が退職申出書の受理を町選管に通知してから五十日以内に出直し町長選挙が行われる。藤田町長は再出馬しない意向。

 藤田町長は同日午前、斉藤至誠助役らに辞意を伝えた。午後四時半から緊急の幹部会議を開いた後、理由を「一身上の都合」とする退職申出書を若松議長に提出。続いての職員集会で経緯を説明した。
 藤田町長は取材に応じ、「住民の意思を尊重したわたしの選択は間違っていなかったと思っている。努力したが、混乱を招いたのは不徳の致すところ。このまま町民に不安を抱かせたくない」とした上で、「何とか町を動かさなければならない。ここ一、二カ月が犬飼町にとって大切な時期。わたしが辞めることで新たな道が開けることを期待する。皆さんには犬飼町が今、どうすればいいのかを考えてほしい。町執行部、議会、町民が三位一体となれるよう望んでいる」と語った。
 藤田町長は町企画、農林商工、税務の各課長を経て、一九九八年五月、前町長の辞職に伴う出直し町長選挙で初当選。〇二年は無投票当選し、現在、二期目。

「ポイント」
合併問題で混乱した犬飼町
 同町は当初、大野郡での合併を目指したが、住民団体の直接請求を受けて実施した五月の住民投票では、大分市との合併を望む町民が多かった。これを受け、藤田町長は同市との合併推進を表明。しかし七月の臨時議会では、大野郡五町二村合併協議会(法定協)からの離脱案を賛否同数による議長裁決で否決され、辞職願を提出。ところが直後に三重町が法定協離脱を表明し、状況変化を理由に辞職願を撤回した。その後は町長、議長に対するリコール運動が起こるなど、混乱が続いている。
 一方、大分市側は同町との合併に対して「合併特例法期限(二〇〇五年三月末)内の合併は日程的に困難。財政支援措置が受けられない特例法失効後の合併も想定できない」と難色を示していた。

<解  説>
出直し選は「再住民投票」
  七月の辞職願撤回から八十日。「大分市を支持した住民投票の民意を反映させたい」とした藤田町長だったが、町内の混乱を収拾できず、合併協議はこう着化した。
 大分市との合併に向けた事務レベル協議を始めるには、大野郡法定協から離脱することが必須だった。だが、合併相手は「大野郡」と議決した議会との意思を一本化する具体的な策を打ち出せず、リコール合戦に突入。合併論議は棚上げされたままだった。
 この間、三重町長らに対し「大野郡法定協の早期再開を」と要望。「三重町が法定協の廃止を主張すれば、五町二村の枠組みが崩れる可能性がある。そうなれば、犬飼町としては大野郡でなく、大分市との協議開始への展望が開ける」との思いだったようだ。だが三重町は、現行の五町二村での再出発を検討する動きを見せている。
 さらに、大分市が同町との合併の可能性を事実上、否定。身動きが取れないまま、刻一刻と迫る特例法期限に「孤立」のムードも漂い始めた。議会内の構図も変わらず、町内からは「三月の町議選まで決着はつかないのでは」との見方も出ていた。
 住民投票の民意を貫いた藤田町長の再度の辞職願は、合併協議に行き詰まった自治体の苦悩をあらためて露呈したと言える。
 出直し町長選は「やり直し住民投票」の様相を帯びる。大分市か、大野郡か。結果は大野郡合併の鍵をも握る。公正な判断のための徹底した情報提供、開かれた論議がなされた上で、単なる枠組み論争ではない、将来の地域づくりを見据えた選択が求められる。


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