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政権交替を検討するスレ

1084名無しさん:2009/08/16(日) 18:29:44
>>1081-1083

 2004(平成16年)11月には、不破議長(当時)がデンマーク女王主催の晩餐(ばんさん)会で天皇皇后両陛下と初めて同席しました。12月には党職員の勤務規定を改定し、天皇誕生日を休日とするなど、天皇制への対応に大きな変化をみせています。それもこれも、改定した党綱領に沿った対応で、すべては予定通りの対応といえるのです。

 皇室との間合いに神経を使わざるを得ないのは、民主連合政府の実現という目標達成のためには、皇室に親しみを持つ国民が少なくなく、こうした世論を無視できないからとみられます。

 ただ、共産党が社会主義社会の実現を目指す革命政党であるかぎり、いくら保守勢力との連携を模索し、皇室制度を一時的に容認しようとも、その本質的なところは相いれない政党であることに変わりありません。

 実際、宮本顕治議長(当時)の時代ではありましたが、昭和天皇が逝去された際の反天皇キャンペーンはすさまじいものでした。ご逝去直後の1月10日付で「赤旗」1面に掲載された宮本氏のインタビュー記事では、昭和天皇を「日本歴史上最大の惨禍をもたらした人物」と断じて、「徹底的に弾圧され、たくさんの人が迫害され、殺された。時代的には対極の中で過ごした関係」と敵意をむき出しにしていたことを、蟹工船ブームなどといって最近入党とした若い党員は知っているのでしょうか。

 参考までに、憲法における天皇条項について党綱領は、「個人の世襲は民主主義や人間平等の原則と両立しない」「民主共和制の政治体制の実現を図るべきだ」とした上で、「天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」と規定しています。

 最後になりましたが、現在、共産党を含め各党ともマニフェスト(政権公約)を掲げて連日舌戦を繰り広げていますが、もともとは共産主義者が使い始めた言葉だということをご存じでしょうか。

 「語源由来辞典」(http://gogen−allguide.com/ma/manifesto.html)によると、マニフェストとは、「明示する」という意味のラテン語から派生し、1848年、マルクス、エンゲルスが政治的宣言の意味として、「共産党宣言」の中でドイツ語「manifest」を使用したのが始まりです。今、日本で使用されているのは、日本語だと読みは同じですが、「イタリア共産党の宣言」を意味するイタリア語「manifesto」になります。

 なぜ、今さらこんなことを書くかというと、マニフェストをめぐる共産党の不破さんの言葉が面白く思い出されるからです。

 今でこそ、「マニフェスト」を使用している日本共産党ですが、不破さんは平成18年の1月、党大会で議長を引退した直後、党本部で私のインタビューに応じていただいた際、マニフェストについてこうおっしゃってました。

 「そもそも、マニフェストというのは共産党宣言から始まっているんだから、言葉の使い方がおかしいんですよ」。

 マニフェストは政党の生命そのものである「綱領」のことであって、検証不可能で実現の可否を問われることのない「選挙公約」と同様の使われ方をしていることに、不快感を示したのだろうと思います。

 ただ、不破さんはこの際、「横文字が流行(はや)るとロクなことはないんですよ」とも語り、二大政党化に向かう日本の政情にあって、埋没危機にさらされる共産党の先行きを案じているかのようでした。


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