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選挙・議員関連情報スレ

878とはずがたり(1/2):2003/08/08(金) 11:43
http://www.asahi.com/special/seikyoku/kessen3/030806.html

地方・野党へ、人材動く 既成政治の壁に弱音も

 「区長として新しい日本の姿をモデルとして示していくことも、日本を変えることにつながるのではないですか」山田宏(45)が東京都杉並区長への転身を決めたのは、衆院議員を落選した後に、支持者から受け取った、こんな一通の手紙がきっかけだった。

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 10年前。松下政経塾出身で都議だった山田は、日本新党ブームに乗って、衆院東京4区で初当選した。小選挙区制になった96年に東京8区で自民党の石原伸晃(46)に敗れた後、99年春の杉並区長選で首長に転じた。

 環境破壊防止でレジ袋に課税する条例、非営利組織(NPO)の活動資金を支援する基金の創設、住民基本台帳ネットワークの導入に対する反対表明……。「山田区政」は全国に発信された。この8月からは、国政で焦点となっている治安対策で「安全パトロール隊」を独自に発足させた。

 「国会議員は権限が少なく、ほとんど公約を果たせなかった。だが、首長は約束したら必ず実現できる」。今年4月に再選された山田の胸中に、国政復帰の志向はない。

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 国から地方へ。この10年で政治家の人材拡散の流れは加速しているようにみえる。だが、既成の政治の壁にぶつかり、自在に動けない事例も少なくない。

 この4月、松下政経塾出身の松沢成文(45)は民主党衆院議員から神奈川県知事に転じた。ただ就任から3カ月たって、口をついて出る弱音は議会との関係だ。「まるで手足をもがれたようだ。ここまで厳しいとは思わなかった」

 マニフェスト(政権公約、政策綱領)を掲げて自民党候補に大差で勝ったが、議会の8割は野党だ。副知事人事を否決されるなど、公約実現の前提となる議会対策はなお厳しい。

 山田、松沢らを出した松下政経塾は今も国政志向が強い。現役塾生の畠中克賢(28)は政治家研修生として杉並区長室の入り口近くに机を置く。秘書課との打ち合わせに始まり、山田とほぼ終日行動を共にする。だが、「現場感がある」と首長をめざす畠中は、国会議員志望が多い同期生に「志が低い」と批判されることもある。
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 7月下旬。衆院議員会館で国会議員と学生の「お見合い会」が開かれた。議員事務所に学生インターン(研修)を送り込むNPO法人「ドットジェイピー」の主催だ。

 98年に大阪の学生8人が活動を開始、延べ1500人の学生と議員事務所との橋渡しをしてきた。「政治家志望は2割くらい。他は政治の世界に対する興味が動機」。スタッフで早稲田大生の宮川光二(25)は言う。
 4月の統一地方選でインターン経験者から地方議員が4人誕生した。埼玉県所沢市議の岡田静佳(29)は高校卒業後、製造業の大手企業に就職。長引く不況で同僚たちの生活は苦しく、「一生懸命働いているのになぜ?」と疑問が募った。行き着いた結論は「政治をよくしなければだめだ」。

 秘書職だったこともあり、最初は国会議員の政策秘書をめざした。政治学を学ぶため中央大学に入学。大学の掲示板で議員インターンを知り、政治や選挙の現場に足を踏み入れた。昨年秋から1人で駅頭に立ち、市民の市政参画や少子高齢化対策などの公約を掲げたビラを配った。基礎票は夫と自分の2票だけ。だが、半年後にふたを開けたらトップ当選だった。

 自民党中心の会派に所属しているが、次の衆院選では自民党候補は推さず、自主投票を貫くつもりだ。「支援要請はあるが、そもそも組織票なんて持っていないから」

 岡田は言う。「政策を実現していけば、若い議員が増えるだろう。でもしがらみにつぶされれば悪例になる。私たちは有権者に見られている」

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 93年の非自民政権誕生の原動力のひとつは、熊本県知事から国政復帰した細川護煕元首相が仕掛けた日本新党だった。世襲や官僚、地方議員といった従来の国会議員予備軍とは違ったパターンで人材が国政に流入し、政治を活性化させた。

 ただ新しい波がまた来た。国か地方か、与党か野党か。そんな垣根を跳び越し、政治に携わる多様な道を探る動きだ。(敬称略)

(朝日新聞2003年8月6日朝刊紙面)


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