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選挙・議員関連情報スレ

4075名無しさん:2016/09/12(月) 00:17:45
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160911%2Fddm%2F015%2F070%2F017000c
『YKK秘録』 著者・山崎拓さん
毎日新聞2016年9月11日 東京朝刊

 記憶に残る政治家がいる。今や歴史上の人物であり、幾度目かのブームとなっている田中角栄しかり。本書の著者もさまざまな重要局面で政治史に名を刻んだ政(まつりごと)の人である。
 田中角栄内閣時代に衆院議員となり、当選同期の加藤紘一、小泉純一郎両氏と盟友関係を結んだ。頭文字から「YKK」と称された3人は、旧田中派の金権支配と公共事業を巡る政官財癒着の打破を「暗黙知」として行動を共にした。ハイライトは2000年秋の「加藤の乱」とされる。森喜朗内閣打倒を目指す「YK」と森派会長の「K」が対立、後に「YKKは友情と打算の二重奏だ」と喝破した小泉氏がまさかの首相に上りつめる伏線となった“政変”である。
 「あの瞬間だけを捉えると、いがみあったイメージしか残らない。それはYKKの関係としては正確ではない。各派がしのぎを削って活況を呈した時代のシンボルが角栄なら、逆に我々は田中政治を否定する立場で言論戦を挑み、一時代を築いた。今の自民党を見るにつけ、『活力ある政治よ、よみがえれ』と思い、往時のことを継承するために書きました」。55年体制の崩壊前夜のトリオ誕生からYKK時代終焉(しゅうえん)に至る15年間を描いた。内外の政府高官、政治家ら登場人物は全て実名である。
 間近に接した番記者時代、著者が手帳にこまめにメモする姿を覚えている。内容を問うと、「『永田町動物園』の檻(おり)の外で面白おかしく見ているヤツには教えられん。議員バッジを着けてからや、フフフフフ」とけむに巻かれた。派閥の長たる自身をライオンにたとえて、死闘を日々繰り広げているのだと言いたかったのかもしれない。今回の『秘録』は、その克明な日記のたまものだ。
 注目すべきは、防衛族のドンであった著者の「変心」であろう。自衛隊海外派遣の過程で、日本が憲法解釈上禁じた集団的自衛権行使を可能にすべく、米側が解釈改憲を求めて着々と手を打つ姿をリアルに記した。違憲性が指摘される安全保障関連法についても、歴代政権が堅持した政府見解を<揺るがせる政権が誕生したことを、「時代の変化」と見過ごしてよいものだろうか>と一石を投じている。
 ハト派の加藤氏も逝ってしまった。政局劇の回想だけに終わらない、まさに憂国の書である。<文・中澤雄大 写真・中村藍>


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