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選挙・議員関連情報スレ

3864名無しさん:2013/08/08(木) 13:00:11
 弁護士ドットコム編集長の亀松太郎氏は「ネットは匿名で発信できるのはいいこと。リアルに原発反対と言いにくいけど、ネットで匿名なら発信できる。リアルで人に言いづらい時に発信できる」と政治的匿名性を維持する仕組みの重要性を指摘した。一方、情報政策に詳しい国立情報学研究所特任研究員の生貝直人氏は「選挙が終わったらちゃんと握手する新しい規範を作る必要がある」と述べた。

 選挙では誰に投票したか分からない秘密投票が最後の砦(とりで)となっている。ネット選挙運動の解禁から、ネット投票の解禁に進んだ場合、必ずログが残ってしまうことになる。ハッキングや内部からの漏洩(ろうえい)により、投票すら「可視化」されてしまうこともあり得る。

 その一方で、「隠蔽」もありえる。ソーシャルメディアの登場でネット上の情報は増え続けており、まとめサイト、ニュースアプリといったミドルメディアの登場は、一定の編集判断やアルゴリズムによって情報をフィルタリングしている。政治に関して議論したくない、情報がほしくないという人に関連情報を出さないことも可能であるし、特定の政党や候補に親和的な情報ばかりを表示することも可能だ。

 ソーシャルメディアで触れる情報が、どのような技術や方針によって表示されているか理解しているユーザーは少ない。アルゴリズムの特性はおろか、アルゴリズムが存在していることを公表していない企業もある。選挙情報が飛び交っているように見えても、知らず知らずのうちに接触する情報をプラットフォームにコントロールされてしまう危険性もまた、考えなければならない。

■むしろ民主主義が後退する

 気鋭の社会学者西田亮介立命館大学特別招聘准教授は「理念なきネット選挙の解禁」と言う。民主主義の理想を実現するために、どうすればインターネットとかソーシャルメディアを使えるのかという議論が必要だったはずだ。だが、ネットでの議論が果てしなく続き、人間関係が壊れるとすれば、なるべく政治的な議論を避けようとする、ソーシャルメディアのログが政治的匿名性を脅かし、つながる友人たちからの圧力による自主規制が意見表明を阻むとすれば、むしろ民主主義が後退してしまうことになりかねない。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。法政大学社会学部准教授。2004年からブログ「ガ島通信」(http://d.hatena.ne.jp/gatonews/)を執筆、日本のアルファブロガーの1人として知られる。


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