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選挙・議員関連情報スレ

3375名無しさん:2010/09/15(水) 15:24:16
 ママとは、角さんの秘書で「越山会の女王」の異名をとった佐藤昭子さん。3月11日に他界した。享年81。病院に駆けつけた小沢さんは「ママ、長い間お世話になったね」と涙を流したと伝えられる。角さん没後1年の94年暮れ、佐藤さんにインタビューしたことがある。小沢さんを「いっちゃん」、羽田さんを「つとむちゃん」と呼び、「田中の思想、手腕を全部勉強してきた彼らが、お互いの力を持ちよって、国家、国民のためにひとつになって結束し、国民の負託に応えてほしい。それが私の唯一の夢です」。

 1冊の本がある。「泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい」(同時代社)。小沢さんが羽田事務所に代表選出馬のあいさつに立ち寄ったとき、刊行されたばかりのこの本が話題になった。羽田さんの独白を交えた、いささか文学的においのする小沢論である。著者の世川行介さん(57)は自称、放浪作家。「日本中から罵詈(ばり)雑言を浴びせられては小沢一郎がふびんだし、同時代を生きる僕たちも情けなくて」。徹底した小沢擁護論だが、底流にあるのは見果てぬ夢を追い求める男のロマンである。

 市民運動上がりの首相、菅直人さん(63)は、いつしかリアリストとなり、大いなる理想を語らなくなった。片や小沢さんのキャッチフレーズは<僕には夢がある>。それが具体性を帯びていなくとも、いや帯びていないがゆえ、セピア色した昭和のヒーローがよみがえる。角栄政治は功罪相半ばしたはずなのに「数は力なり」の論理が肯定され、閉塞(へいそく)感に満ちた社会に風穴を開けてくれる、とブルドーザー型政治家の再来を求める。その風潮が危うくないか。

 悲壮な覚悟で出馬した小沢さんが首相の座を逃した。この酷暑の中の代表選で「角栄物語」はようやく終わりを告げたのか、はたまた最終章が幕を開けるのか−−。

毎日新聞 2010年9月15日 東京夕刊


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