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選挙・議員関連情報スレ

3298名無しさん:2010/06/21(月) 20:26:15
ニュース争論:タレント候補は是か非か(2止) 小林良彰氏/中村敦夫氏(5/9ページ)
http://mainichi.jp/select/opinion/souron/news/20100531org00m070031000c5.html

 中村 もっと根本的な問題があると思うんですね。2大政党制になってなおさらひどくなってるわけですね。2大政党制っていうのはね、そうすれば政治がよくなるみたいな話で出てきたですね、あれは細川政権が小選挙区制を決めたんですよ、政治改革ということで。金権腐敗があり、小選挙区制にすれば、お金もかからなくなるから政治もよくなる、という非常にばかげた論法でした。小選挙区制は物理的に2大政党制をつくってしまうんですね。民主党などは、出身はみな違うし考え方も違って統一がとれないから、政権交代だけをスローガンにしてやってきた。混迷の時代だからこそいろいろな考え方、多様な考え方を持った政党がたくさんあって、切磋琢磨して議論を戦わせ、結果的に2大政党制になるならいいんだけども、いきなり小選挙区制になって2大政党制になった。同じ人間がやっているんですから、2大になろうと3大になろうと、変わらないわけなんですよ。

 重要なのは未来をどう設計するか、という明確なものを、政治家が持たないと。だって政治家の仕事が普通の人と違うのはそこだけなんだから。そこをやらないで、権力奪取ばっかり目標にしてやっている。今の新党群も、政党再編でうまいことやろう、という党ばかりでしょ。みんな欲に目がくらんで。権力だけしか興味がない。それが混迷の実態だと思うんです。

 小林 政治には、小選挙区制神話とか二大政党制神話などの神話があります。これらの神話は米ソ超大国対立時代に盛んになりました。何故かというと、第2次世界大戦後、数多くの独立国を米ソが自分達の陣営に引きつけようと競ったのです。国連に行くと、人口が2億人いようと数十万だろうと、1票は1票だからです。その時にできた神話です。つまり、民主主義であるかどうかは、政権交代が起きている頻度で決まる。政権交代が起きないのは民主主義ではない。だから、小選挙区制で二大政党制にして政権交代するのが正しい民主主義という考えです。結論として、選挙をやっていても政権交代しないソ連は民主主義ではない。政権交代が頻繁に生じているアメリカは良い民主主義ということになります。もちろん、当時のソ連の政治が良い民主主義であったとは思いませんが、ソ連を批判するために「民主主義の質」を政権交代の頻度にしてしまったことに問題があります。

 何が間違っているのかというと、二大政党も小選挙区も政権交代も、手段であって目的ではないのです。例えば、90年代の政治改革で日本は小選挙区制を導入しましたが、小選挙区制の当選者の得票率は50%あるかないかです。だから、小選挙区の当選者である議員による国会の多数決は50%の50%、 25%の民意しか反映していないことになる。さらに定数の不均衡が1対2・3で投票率が60%だったら、地方にいる有権者を中心に全国の有権者の1割未満の以降が国会の過半数に転化されることになります。だからおかしいのです。つまり、小選挙区制は選挙で政治家が選ばれる時点で有権者の民意を半分捨てているからです。

 一方、比例代表は、有権者が二大政党制が良いと思えば二大政党制ができるし、多党制が良いと思えば多党制になる仕組みです。政治改革の際にマスメディアは比例代表は小党分立になり政治が不安定になると言いましたが、現実は違います。例えば、ドイツの併用制は各党へお議席を比例配分していますが、CDUとSPDの二大政党制です。比例代表でどのような政党制になるのかは有権者次第ですし、小選挙区制では有権者の民意がどうであれ二大政党により多くの議席を与えることになります。


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