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選挙・議員関連情報スレ

3073チバQ:2009/11/04(水) 20:53:37
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 一方の野党、自民党。衆院議員は300人から119人に減り、国会の控室も2階から3階に移った。この日、本会議前の代議士会に向かう武部勤さんがエレベーターを降りようとしたのは2階。同乗していた同僚の女性議員が「あ、ここは2階だ。民主党のところへ行っちゃう」と大きな声を上げた。幹事長時代の郵政選挙で当選した「小泉チルドレン」が83人から10人に減った武部さん。無言で再びエレベーターに乗り込んで3階に向かった。

 代議士会を終えて2階に下りてきたのは伊吹文明さんと町村信孝さん。福田政権では、伊吹さんが幹事長、町村さんが官房長官と政権の要だった。ともに官僚出身で1983年初当選。2人は与党側から本会議場に入ろうとしたが、伊吹さんが「与党側に行っちゃ、ダメなんだよな」と自嘲(じちょう)気味に語ると、町村さんは「ああ、そうだった、そうだった」と苦笑で応じた。求心力を失って有名無実化が進むという自民党の派閥。派閥を率いる2人は肩を寄せ合いながら野党側の入り口に足を進めた。

 本鈴とともに本会議が始まった。この日の代表質問は谷垣さんら。谷垣さんが「民主党のマニフェストは羊頭狗肉(ようとうくにく)。看板だけでなく、国民に提供する商品を早急に見せてほしい」などと語ると、野党側からは拍手が起きる。自民党の最後列に座る元首相の安倍晋三さんはマスクをしていて表情が分からないが、麻生太郎さんは時折あの満面の笑みを浮かべていた。最前列はあまり表情を変えずに聞いていた新人議員、小泉進次郎さん。

 ただ、やはり多勢に無勢だ。

 答弁に立った鳩山由紀夫首相が「あなた方には言われたくない。こんな財政にしたのは誰なんだ」などと切り返す。野党席からは「本当に(東京大学)工学部を出てるのか!」などとやじが飛ぶが、与党の新人議員が陣取る座席から響く、一糸乱れぬ拍手にかき消されていた。

 傍聴席からは多くの人が見つめていた。平日だからか高齢者が多い。ちらほらと居眠りする人もいるものの、ほとんどの人は身を乗り出すなど、真剣に聴き入っていた。

 代表質問も終わりに近づき、3階の報道席を離れて2階の本会議場入り口付近に下りる。多くの男性が背広姿の国会で、長袖Tシャツにジャケットを左脇に抱えたラフな格好をした男性が立っていた。反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さん(40)だ。内閣府参与として、貧困問題の解決に関与する。昨年末からの「年越し派遣村」を率いた湯浅さんがここにいること自体、変化を実感させる。任期が12月までという湯浅さんは、「貧困者対策は時間がないから、急がないといけない」と語り、担当の山井和則厚生労働政務官と国会内での打ち合わせに向かった。

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 国会議事堂の前庭に出る。国会は1936(昭和11)年の完成以来の大改修中だ。ピラミッド型の中央屋根は伊藤博文の霊廟(れいびょう)がモチーフだとの仮説を立てたのは青山学院大学教授、鈴木博之さん。設計の中心だった大蔵省営繕管財局の吉武東里が、師匠の武田五一・京都帝大教授が神戸市に建てた伊藤博文像の台座を参考にしてピラミッド型にしたという。

 鈴木さんはこう説明した。「今のグローバリゼーションと同じで、当時も近代化で日本独自の尺度がなくなる恐れがあった。それを避けるために吉武さんが考えたのが、伊藤博文像の台座。初代首相、初代貴族院議長で憲政のシンボル。毀誉褒貶(きよほうへん)はありながら、国のために命を賭した伊藤博文の思いを屋根に込めた」

 国会議事堂は外壁の3階部分までは汚れが取れて、白さがよみがえっていた。中央屋根の改修も年内に終える予定だ。所信表明演説で「戦後行政の大掃除」をすると明言した鳩山首相。化粧直しが進む国会以上に国政をきれいにできるかどうかは、今後にかかっている。


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