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創作メモ
85
:
管理人
:2012/03/25(日) 16:35:09
古代史の謎ランキングがあるとしたら、オホド擁立はベスト5に食い込むと思われる。
応神五世の孫ってことになっている。何者なんだろうか?
オホド、継体である。父は彦主人、近江高島の人らしい。母は越前の三国やら坂井やらあたりの人で、
父が早くに死んだため、越前で育ったらしい。大伴カナムラや物部アラカヒの推薦で擁立されたらしい。
父・彦主人の祖父がオホホドであり、これは允恭嫁の忍坂姫・衣通姫姉妹と同母の兄妹である。
オホホドの父がワカヌケフタマタ、その父が応神である。怪しいと言えば怪しいし、大したことないと言えば大したことない。
また、オホホドは息長、坂田、酒人、三国、米多などの祖であるらしい。継体については息長氏出身説もあるそうだ。
息長氏はオホホドを祖とする近江坂田あたりの豪族らしい。神功本名のオキナガタラシは関係あるんだろうか?
いずれにせよ、継体は上記の近江・越前集団に関係があることは疑いえない。
さて、ここで言う応神とは、管理人の言う仁徳三世該当者のことなのではないだろうか? だとすれば「五世の孫」であることについても
そんなに怪しくないような気がする。真・応神の五世の孫だと、間に入っている連中が長生きすぎることになるし、系譜も極めて怪しくなる。
また、継体の母は三尾氏系であるらしい。この三尾氏について調べると、その祖は垂仁の子・イワツクワケであるらしい。
イワツクワケの子孫は近江〜北陸エリアに根付いたらしく、つまり息長系+三尾系が継体というわけだ。
まあ、カナムラもアラカヒも馬鹿じゃないんだから、それなりに裏付けはあったとは思うが、正統性が薄いのは確かである。
継体の即位前の嫁も三尾氏系であるようだ。古事記を見ると嫁は他にもいっぱいいて、尾張系の女(子に後の安閑・宣化)、
仁賢の娘であるタシラカ(子に後の欽明)、息長系の女、坂田系の女、三尾系の別の女、阿倍系の女がいる。
息長・坂田・三尾あたりの嫁は、おそらく即位前からのものであろう。この時期に近江・北陸系が勢力を伸ばしており、
大伴や物部が結託または牽制を図るため、入り婿をとったと考えることもできるかもしれない。
この継体大王であるが、なぜか樟葉で即位した。これまた意味不明である。
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