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ウサギってかわいいよね

1nanashibanana:2006/04/16(日) 23:36:36
私的なメモ帳
授業のことや興味ある事柄を忘れないようミーがメモしていく。

http://www.littera.waseda.ac.jp/index.html

2西洋古典文学1:2006/04/20(木) 05:03:44
「西洋古典文学」(Classical Literature)

西洋古典文学とは、「古典古代」のギリシャローマ文學

古代ギリシャ文學は古代ギリシャ語(ancient Greek)又は
古典ギリシャ語(ClassicalGreek)によって書かれた文學

ローマ文學はラテン語(Classical Latin)によって書かれた文學

3万葉集:2006/04/22(土) 20:11:00
20寒
4500首
〔いつどこで誰が〕
 奈良後期
  大友家持 新しき初めの初春の4516  天平宝宇3年 759年

 平城京

 ? 大伴家持?

現存する最も古い写本
 13世紀

古い歌
 磐姫皇后 雄略天皇

信用できる最も古い歌
 舒明天皇7世紀前半
最も新しい歌
 大伴家持

4万葉集:2006/04/22(土) 20:14:52
第2章 書き伝えられた『万葉集』

 今から約1200年以上前に成立したと思われる『万葉集』だが、
原本はすでに失われてしまった。
現在、我々が読む『万葉集』は、後の人が何段階にもわたって
書き写した写本によっている。
もっとも古い写本でも、原本の成立から200年ほど後のもので、
かつ全体のほんの一部分にすぎない。
全文が揃った写本で最古のものは、さらに時代が下って、
原本の成立から500年も経過した後に写されたものである。
原本から遠く隔たれば隔たるほど、写し誤りが多くなる。
したがって、原本の姿を復元しようとする場合、
さまざまな古写本を参照して、本文の検討をする必要があるのである。
ここでは、『万葉集』の本文を検討するときに重要視されている古写本の
いくつかを、インターネット上の画像によって閲覧してみることにしよう。

 古写本の多くは、優れた古人の筆跡(これを「古筆(こひつ)」という)
として、美術的な価値も充分に備えている。料紙の色や模様などともに、
見た目の美しさを味わってみよう。

 

「e国宝」というサイトでは、日本の国立博物館所蔵品の
鮮明なカラー画像が閲覧できる。
コンテンツの中身には、「万葉集」の古写本も含まれる。
http://www.emuseum.jp/

・ここでは、藍紙本万葉集(平安中後期書写)の画像が閲覧できる。
http://www.emuseum.jp/cgi/pkihon.cgi?SyoID=5&ID=w032&SubID=s000

・ここでは、元暦校本万葉集(平安中後期書写)の画像が閲覧できる。
http://www.emuseum.jp/cgi/pkihon.cgi?SyoID=4&ID=w105&SubID=s000

5万葉集:2006/04/22(土) 20:19:09
第4章 『万葉集』の表記

 『万葉集』が成立した奈良時代には、
まだ平仮名・片仮名が使われる以前であった。
とうぜん、『万葉集』の原文は本来、当時の日本で通用していた
唯一の文字である、漢字のみで記されていた。
1000年以上に及ぶ『万葉集』の研究史の積み重ねによって、
漢字ばかりの原文を、和歌としてふさわしいかたちに読み下しているのである。
 当授業は、あまり専門的な分野に深く踏み込むことは意図しないので、
『万葉集』の原文をことさらに取り上げることはしないが、
ここで、ごく簡単に、『万葉集』の表記について、説明しておくことにする。


 第3章で話題にした、『万葉集』の巻頭歌である雄略天皇の
歌の冒頭2句の原文は、下記のようになっている。

籠毛与 美籠母乳

これを現在のほとんどすべてのテキストが

こもよ  みこもち

と読んでいる。なぜ、そう読めるか?を説明するとなると、
かなり込み入ったハナシになるので、興味のある人は、
沢瀉久孝『万葉集注釈』(中央公論社)の該当箇所など、
いくつかの『万葉集』の注釈書を読んでみることを勧めることにして、
ここでは、それぞれの原文の漢字が、どうのような原理で和歌としての訓に
対応しているか、について説明しておくことにする。
 漢字の原文と、読み下しの仮名の文字数を比べれば分かるように、
この場合、一つの漢字がそれぞれ一つの音に対応している。
しかし、それぞれの対応の仕方がさまざまなのである。
まず、第1字目「籠」を「こ」と読むのは、古い日本語で、
竹などで編んで作ったカゴのことを「コ」と言っていたことによるもので、
歌の意味の上でもカゴを意味している。つまりこれは、
現在の漢字の訓読みと同じ使い方、ということになる。
 次の「も」も「よ」も、意味は詠嘆を表す助詞なのだが、
いずれも漢字「毛」「与」の音を、日本語の助詞の表記に利用したものである。
漢字が持っている意味はまったく無視され、発音だけが利用されているわけで、
現在の平仮名・片仮名に等しい表記である。
(よく知られるように、平仮名・片仮名も、
漢字をくずしたり省画することで成立した。簡略化されているか
どうかの違いこそあれ、『万葉集』でも漢字を表音記号として利用する、
「仮名」はすでに成立していた。これらを「万葉仮名」と呼んだりする。)
 第2句の1字目「美」を「み」と読むのも、
同じく漢字の音を利用した仮名としての用い方。
ただし、「み」は美称の接頭語なので、
この場合、まったく漢字の意味が無視されているとは言えないかもしれない。
第2句2字目の「籠」も、第1句の場合と同じ用法。
次の2字「母乳」は「もち」と読ませて、「持ち」の意味を表している。
「母」の方は、漢字の音を仮名として用いているのだが、
「乳」の方は、古い日本語で乳を意味する「チ」(「乳飲み子」「乳兄弟」の
チとして、現在にも残っている)を、意味はまったく無視して、
仮名として用いているもの。万葉仮名には違いないのだが、
これまでに見えた「毛」「与」「美」「母」が、
すべて漢字の音を利用した仮名であったのに対し、
この「乳」は漢字に対応する訓を仮名に利用している。
このように、万葉仮名とは言っても、2種類あり、
前者を「音仮名」、後者を「訓仮名」と呼んで、区別することができる。
(現在の平仮名では、圧倒的に音仮名が多いが、
「め」は「女」が元字なので、訓仮名である。)

 わずか7音節の表記であるが、その中に3種類の異なる表記原理に
基づく漢字が使い分けられていることになる。

6万葉集:2006/04/22(土) 20:23:07
00004 (8): さっそく質問です  
○○○  早稲田大学   2006/04/19 22:15:56 この意見に関して

これから半年間、よろしくお願いします。
今日の授業で疑問に思ったのですが、今までの写本に載っていない万葉集の断片が
発見されたら「新発見だ!」と思うよりもまず、「ニセモノじゃなか?」「違う
歌集のものではないか」と考えると思うのですが、何か「絶対万葉集の一部である」
と言う根拠があったのでしょうか。

7万葉集:2006/04/22(土) 20:26:34
⇒ 00004-1 (9): さっそく回答  
たかまつ  早稲田大学   2006/04/19 23:00:41 この意見に関して

学問において、「疑う」ことはとっても重要なことです。
ですから、「そう簡単には信用しないぞ」という さんの態度は立派です。
じゃァ、根拠をいくつか挙げてみましょう。
・まず、わずか数行ですが、あのように漢字ばかりで和歌(らsきもの)を
記した文献というものは、そう多いわけではありません。
傍書された訓を解読すると、ちょっと和歌を専門に読んだことがある人であれば、
平安朝以降の和歌とは言葉遣いが異なる、古そうな歌だ、という見当も
 つきます。ことによると『万葉集』の断簡かな?という推理が
そこではたらきます。
・で、『万葉集』の各種索引などを利用して、解読できる本文や訓などを
たよりに検索すると、たしかにあの断簡は『万葉集』巻三の261番〜270番の
本文に一致することが確認できます。

それでも厳密に言えば、『万葉集』そのものではなく、
『万葉集』の上記一部分を抜書きした別の文献である可能性が
まったくゼロというわけではないのですが、実は、この断簡とまったく
同筆で同じ料紙に書かれた別の部分の断簡が、
すでに古くから知られているんです。
『校本万葉集』などでは「柘枝切」などと呼ばれている切ものがそれ。
私にはそこまでの鑑識眼はありませんが、見る人が見ると、
紙の質・筆遣いの様子などから、南北朝ころの写本であると
判断できるもののようです。
まァ、だいたいそんな手続で『万葉集』の断簡であると
判断してよいと思われます。
現在でも数年に1枚か2枚、知られていなかった『万葉集』の切が
古書店の目録に出たりすることがあります。
1巻だけでも、まるごと新たな写本がみつかったりすると、大騒ぎになります。
(実際、10年ちょっと前に、20巻揃いでまったく知られていなかった写本
(現在「広瀬本」と呼ばれるもの)が出てきたときには、
朝日新聞のトップ記事になりました。


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