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:
万葉集
:2006/04/22(土) 20:26:34
⇒ 00004-1 (9): さっそく回答
たかまつ 早稲田大学 2006/04/19 23:00:41 この意見に関して
学問において、「疑う」ことはとっても重要なことです。
ですから、「そう簡単には信用しないぞ」という さんの態度は立派です。
じゃァ、根拠をいくつか挙げてみましょう。
・まず、わずか数行ですが、あのように漢字ばかりで和歌(らsきもの)を
記した文献というものは、そう多いわけではありません。
傍書された訓を解読すると、ちょっと和歌を専門に読んだことがある人であれば、
平安朝以降の和歌とは言葉遣いが異なる、古そうな歌だ、という見当も
つきます。ことによると『万葉集』の断簡かな?という推理が
そこではたらきます。
・で、『万葉集』の各種索引などを利用して、解読できる本文や訓などを
たよりに検索すると、たしかにあの断簡は『万葉集』巻三の261番〜270番の
本文に一致することが確認できます。
それでも厳密に言えば、『万葉集』そのものではなく、
『万葉集』の上記一部分を抜書きした別の文献である可能性が
まったくゼロというわけではないのですが、実は、この断簡とまったく
同筆で同じ料紙に書かれた別の部分の断簡が、
すでに古くから知られているんです。
『校本万葉集』などでは「柘枝切」などと呼ばれている切ものがそれ。
私にはそこまでの鑑識眼はありませんが、見る人が見ると、
紙の質・筆遣いの様子などから、南北朝ころの写本であると
判断できるもののようです。
まァ、だいたいそんな手続で『万葉集』の断簡であると
判断してよいと思われます。
現在でも数年に1枚か2枚、知られていなかった『万葉集』の切が
古書店の目録に出たりすることがあります。
1巻だけでも、まるごと新たな写本がみつかったりすると、大騒ぎになります。
(実際、10年ちょっと前に、20巻揃いでまったく知られていなかった写本
(現在「広瀬本」と呼ばれるもの)が出てきたときには、
朝日新聞のトップ記事になりました。
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