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短詩人/Hyperion
905
:
秋魚
:2018/10/08(月) 18:08:29
(無題)
・・千葉の船橋は市内を流れる海老川に小舟を繋いで橋をつくった。それで船橋という。これといって雅な話はない。上州佐野の舟橋は同じ様に舟を繋いで橋とした。こちらは古来歌にもよく詠まれる。
かけてだに契りし仲はほど遠し思ひを絶えね佐野の舟橋[順徳院]
人知れぬ心をいそのかみつけやかけてもふりぬ佐野の舟橋[行意]
ことづてよ佐野の舟橋はるかなるよその思ひにこがれわたると[定家]
東路の佐野の舟橋霧こめてよそにのみやは思ひわたらん[家衡]
尋ねても渡らぬ仲の月日さへかげ絶えはつる佐野の舟橋[俊成卿女]
東路にかけては過ぎし中河の瀬絶えもつらし佐野の舟橋[兵衛内侍]
思ふ人波の遠方尋ぬべき佐野の舟橋えやはうごかん[家隆]
もらさばや波のよそにも三輪が崎佐野の舟橋かけじと思へど[忠定]
なかなかにかくる心も苦しきに絶えなば絶えね佐野の舟橋[知家]
かけて猶いく世か恋ひんよそにのみ聞きこそわたれ佐野の舟橋[範宗]
絶えねただうきにつれなき身なりともさのみは待たじ佐野の舟橋[行能]
東路や佐野の舟橋いたづらに渡りしころも袖やぬれなん[康光]
・・佐野の舟橋は高崎の烏川にかかる。昔は碓氷川という。ここも奇跡的に訪ねた記憶がある。近くに定家神社、常世神社とある。
佐野の舟橋とはあまり関係ないが、
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
式子内親王のこの歌、宗祇が今はの際に見た夢、定家卿の歌とみえた。
・・
常世神社は鳥居の前まで出た記憶。
「鉢木」という謡の舞台だったというのは、後になって気付いた。
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