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短詩人/Hyperion

747秋魚:2017/01/17(火) 22:29:05
(無題)
・・去年訪れた浅草寺の裏手だが、葛飾北斎終焉の地というのがあった。聖天町遍照院というところだった。「人魂で行く気散じや夏野原」が辞世という。ここに待乳山というのがあって、こんもり寄らずに来てしまったが、あそこは武蔵の歌枕というのを最近知った。

亦打山 暮越行而 廬前乃 角太川原尓 獨可毛将宿

真土山夕越え行きて廬前の角太川原にひとりかも寝む

まつちやまゆふこえゆきていほさきのすみだかはらにひとりかもねむ

万葉巻三(298)

・・すみだ川というのが詠まれてあっても、ここは武蔵の隅田川ではない。角太というのは奈良五条市の宇智の野を下り吉野川が紀ノ川になるあたり、橋本、奈良と和歌山の境目の山が真土山という。角太川というのは紀ノ川になる。

本来は大和紀州の歌だが、東国武蔵の隅田川に転写されたようだ。

・・ポタリングの記憶では、たしかに待乳山はこんもり小高い社があって階段を登るのが億劫で訪ねなかったように思う。案内板の北斎終焉の地を確認していっぱいだった。

『春色辰巳園』から、

夕越る人を待乳のさん茶舟          未詳

みをつくす心のたけは千尋にてとゞかぬ文のたよりつらけれ  小松

一りんの梅に雪ふるじれつたさ    清もと

うらゝかな春をかぞへん雪の梅    珍奇楼


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