したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

フランス語フランス文化質問箱

413sekko:2012/06/15(金) 00:11:11
フランスの場合、
旧植民地と言われればそれまでですが、今でもいわゆる海外県や海外領というのがあって、たとえばカリブ海のグアドループ出身の黒人で「本土」にくる人は、移民でなく代々立派なフランス人なので、それはハイチ生まれの混血の父をもつデュマが有名な小説家として、サッカーのナショナルチームのティエリ・アンリとかがスター選手として認知されているように、「普通」であるわけです。アジア人の場合は、旧仏領インドシナ系時代に生まれた人は、独立後も「フランス人」として認知されてます。やはり微妙に差別されるのは華僑かもしれません。

日仏のハーフの子供って、地方は知りませんが、パリの場合は、日仏ハーフと分かった時点で差別よりも他の子から羨ましがられるんじゃないでしょうか。特に1980年代からの20年くらいは、テレビのアニメやゲーム機で日本ものが一世を風靡していたので。私は90年代に一時期リセで日本語を教えていたのですが、みんな普通のフランス人の子で、どちらかというと理系で頭がよくて(というか、日本語のような外国語を第三外国語で取るような子は勉強に余裕のある子しかいないので)、日本文化に夢中でお目目きらきらでしたよ。

前にも書きましたが、アッパークラスほど親日家が多いので、日本人には暮らしやすいです。また、カトリック系私立学校は、特殊なところでない限り、フランスの教育省に認可されていて教師の給料は教育省から出るし、学費は高くないです。中流家庭なら十分払える額です。インタナショナル校などはまた別ですが。

日本でよく、小学校でもてる男の子は「面白い子」、中学校ではスポーツのできる生徒、高校では勉強のできる生徒、大学では金のある学生、とか聞きましたが、高校のレベルでは偏差値とかで区別ができてある種のすみわけができるんでしょうか。

フランスはヨーロッパでも飛びぬけて「落第」率が多くてその割に学力はいまいちということで今問題になっているんですが、飛び級や落第によって、小学校の頃から学力や成績での振り分けが明らかになるわけで、そういう年齢と学年の「流動性」のおかげで、「いじめ」という点では陰湿で閉鎖的な土壌をつくりにくいかなという点はあります。

でも結局、国や人種や経済力や学力だけでなく、人それぞれの性格と時代と社会とがうまくマッチしない場合は、必ず苦しむ子供が出てくるわけで、それに注意してケアするのが大人の責任だと思います。

http://setukotakeshita.com/


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板