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フランス語フランス文化質問箱
4
:
Sekko
:2006/04/20(木) 03:53:25
星の王子さま
まず、フランス語が分かる人に、サイト3つ紹介。2つは、星の王子さまへの質疑です。
3つ目は狐の部分の読解問題です。試してください。
http://www.dialogus2.org/PRI/apprivoiser.html
http://www.dialogus2.org/PRI/sagesseetnaivete.html
http://www.richmond.edu/~jpaulsen/petitprince/chapitre21.html
さて、ここから、古川さんへの答えです。
apprivoiser というのは、もともと動物の家畜化に使われてきました。
星の王子さまでのキツネの定義「絆を創ること(creer des liens)」があまりにも有名になったので、この作品によって、この言葉の tonalite が変わったとフランスでは言われています。でも星の王子さまでも、「自分のものにしたら特別になる」ようなことが書いてありますね。
これは家畜化、所有化というより、rapport de seduction だと私は思います。というより、キツネの言葉をきいていると、仲良しというより、精神的依存を互いに作ることで互いに所有しあいたいというので、恋愛と同じですよね、でもこの seduction という言葉にもいい訳が思い浮かびません。どちらにしても異なる二つの存在が関わりあう時、惹かれあい、というより、相手を依存させたいという誘惑があり、はっきり言って、権力の誘惑にも似てますね。恋愛も親子もそういう共依存のリスクがあります。
それはいいとして、ここからが大事なとこです。 apprivoiser は プリヴェ、プライヴェートと関係していて、要するに、外部のものをある家に取り込むってことです。つまり、ある家=家庭=共同体の基準に従わせるということです。それに対して、キツネは、絆を創る(クリエートですからゼロから新しく創るわけです)と言っています。これは連合です。つまり、共同体中心主義で外部のものを馴らすのでなく、個人を対等と認めて、依存やヒエラルキーやスタンダードの押しつけのない関係をつくらねばならないと言っているのです。キツネは確か、それには rite が必要だとも言っています。伝統じゃなく条約ですね。まさにコミュノタリスムからユニヴァーサリズムへ、です。
別に私の「読みすぎ」ではないと思います。この本が共和国ガイドに引用されていることを私の新書でも書いたように、この本の中で求められている関係性は、優れてユニヴァーサリズムなのです。ユニヴァーサリズムはただの理想だとか御伽噺だとか批判されもしますが、それがポエティックな童話になったら世界中で愛されてるのを見ると、私は、ユニヴァーサリズムのまさにユニヴァーサルな訴求力を信じられますね。
あまり質問の答えになっていないかもしれませんが、他の方もご意見があればどうぞ。
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