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フランス語フランス文化質問箱
398
:
迷える大羊
:2012/05/02(水) 21:25:11
第4帝国??
ヒトラーの話で思い出しましたが、少々古いのですが今年2012年3月6日の毎日新聞にこんな記事がありました(ネットからはすでに削除)。
『欧州が財政危機に見舞われる中、ドイツが強固な輸出力で黒字を続ける「独り勝ち」の状況を背景に、ドイツ語学習者が世界で増加傾向にある。
独誌シュピーゲルによると、世界90カ国以上、約150カ所でドイツ語講座を開く公的文化機関「ゲーテ・インスティトゥート(GI)」でドイツ語を学ぶ受講者は昨年、過去最高の23万4000人を記録した。10年に比べ8%の増加だ。
GI本部のレーマン代表はシュピーゲル誌に「文豪ゲーテやシラーを原書で読みたいとの動機はもはや過去。財政危機の今、特に若者はドイツ語を仕事に生かそうと考えている」と分析している。
急増が目立つのは危機が深刻な南欧諸国で、特にスペインでは10年比で25%も増加。
ドイツからの厳格な財政規律順守の要請に反発し、反独デモが絶えないギリシャでも2割増で、「ギリシャを去り、ドイツ語を武器により良い就職を目指す受講者が多い」(アテネのGI代表)という。
実際、ビジネス分野でのドイツ語需要は高まっている。ドイツ経済技術省によると、移民によるドイツでの起業も増える一方で、09年に国内で新たに設立された40万社のうち約3割(13万社)は外国出身者の起業だった。ベトナム出身のレスラー経済技術相は「外国出身者の起業でドイツ経済も活性化する」と歓迎する。
一方で、メルケル政権の与党議員が「欧州では今、ドイツ語が話され始めている」と得意になって語る風潮などには反発も強い。英大衆紙が「(ナチスの第三帝国に次ぐ)第四帝国の台頭だ」とドイツ脅威論をあおるなど、一部では反独感情も高まりを見せている。』
これ、本当なんでしょうか?確かに欧州の経済状況はドイツ独り勝ち状態。他国が失業率上昇に苦しむ中、ドイツのみは失業率低下してますし、例のギリシャ、その他問題でもカギを握っているのはドイツですし、ECB(欧州中央銀行)があるのは、パリでもロンドンでもなくフランクフルト・・。
結局、ユーロの信用っていうのは結局はドイツの信用、経済力で、ユーロ加盟っていうのは経済的にドイツ傘下に入るも同然、いや、政治的にも財政政策にドイツの意向を差し挟まれるわけですから、これはもう、実質的にヨーロッパのドイツ支配、第4帝国の再来では?
まあ、ドイツの一般人、マスコミレベルではユーロ維持のためにギリシャを筆頭とする、破綻国家群を抱え込むことに拒否反応があるようですが・・・。
バトル・オブ・ブリテンを経験した英国人にとってはかなり抵抗のある情勢のようですが、こんな状況に対するフランスの反応はどんなものなのでしょうか?実質的にドイツの天下になってもヨーロッパ統合の理想が大事、という意見が大勢を占めているのでしょうか?
蛇足ですが、EUの理念の元となった汎ヨーロッパ主義の提唱者であるリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー氏の母親は日本人だったんですね。意外なところで、日本との関わりに驚きです(今頃、気づくな、と言われそうですが・・)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
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