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フランス語フランス文化質問箱

382sekko:2012/03/28(水) 19:19:25
移民の話
>> サルコジ氏が移民排斥の右派層の取り込みを狙うってことは、今、フランス一般人に反移民の機運が高まっているんでしょうか?対する、社会党オランダ候補の移民への見解は?
 なぜかニュースをみても見当たらないし、これまでのお話を伺った限りでは、かつてのクレッソン女史をみてもわかるように、フランスの場合、左派、左翼=対外融和、反差別、多文化主義・・とは限らないようので気になりました。

オランドは曖昧ですね。左翼戦線のメランションはも移民排斥に反対です。

>> しかし、アメリカやオーストラリアなどには及びもつかないにしても、フランスだって相当な移民国家であるわけで、サルコジ氏だってハンガリー移民の二世だし、反移民なんて自分で自分のクビをしめてるような話に思えるんですが・・。

昔一番多かった移民はポルトガル、イタリア、ポーランドでした。ハンガリーも含めてみな歴史的にカトリック国なんで、そのネットワークもあります。彼らはすぐフランス化(というかフランス風コスモポリタン化)するので、違和感がないですね。リトアニアとかウクライナとかクロアチア出身者も同様の理由で同化率が高いです。

>>  ちょっと漠然とした質問でなんですが、フランスのごくごく普通の市井の一般市民は移民についてはどう思ってるんでしょう? 「やっぱり、価値観、宗教、生活習慣の異なる人間が同じ地域で暮らすのは難しい、フランスにきてもフランス文化に合わせる気のない奴らにはムカつく」てな意見が多いのか? それとも、「労働力不足とか、フランスの長い目で見た将来を思えば、受け入れは当然、いろいろな文化が混ざりあってフランスは豊かになった、活力が出た」と思っているのでしょうか?

問題はやはり、北アフリカの旧植民地諸国のイスラム系移民であり、石炭採掘とかで積極的に受け入れたのに、彼らの公の場所での宗教の自由を想定してなかったので反発する人が多い、また、フランスは出生地主義で二重国籍もOKですから、移民二世や三世の子弟がどんどん増える、そういう人たちの方が失業率も高く貧困率も高い、フランスは社会福祉が発達しているので税金の多くが彼らに使われている、と煽る人たちがいることです。もちろん犯罪やらテロリストなどの問題を彼らにすべてかぶせる都合よいスケープゴートにもなっています。


EU国内の移動が基本的に自由なのは、

>>すべての外国人について、「公平に」規制するならともかく、「豊かな国」とか「差別意識のない」外国人についてはウェルカム、そうでない国の出身者はダメ、イヤっていってるようで、露骨な人種差別のような気がしますが、そういう批判はフランスのメディアにはないんでしょうか?

という問題より、ヨーロッパのそれぞれの国で移民法や労働ビザやアフリカとの地理的歴史的距離などがみな違っているのに、それぞれの国の「移民二世」二重国籍者も、もちろん自由に移動できるわけで、難民なんかも、いったんどこかの国に入れば、そこからより有利な他の国に移動するのは国境審査がないので簡単なわけで、混乱しているわけです。また、東欧からの出稼ぎ労働者などは当然自由にフランスで働けるわけですから、フランス人の職を奪うとか言われて嫌われることもあるので、人種差別や宗教差別だけとはいいきれません。
なんでも移民問題に摩り替えられやすいのですが、貧富の差を生む社会の構造そのものを何かもっと根本的なところで変革しないとだめでしょうね。

まあ、スイスへの非難もそうですが、差別禁止の建前だけでも生きてれば今でもある程度の抑止力にはなってると思いますが。長いスパンで見れば、ついこの前までは「自分たちの仲間でないものは人間じゃない」と多くの人間が思って差別どころか殺戮しあってたのですから、全体としては人類はいい方向に進化してると思いたいです。

http://setukotakeshita.com/


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