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フランス語フランス文化質問箱

316Sekko:2011/04/03(日) 21:25:22
そういえば・・・
そんな話がありましたね。

ミッテラン時代のクレソン女史の有とか兎小屋の話とか、サルコジの相撲コメントとかも・・・

シラクの日本好きは半端じゃなかったようですが・・・

ド・ゴール時代となるとよく分かりませんが、今フランス語ネットをちょっと検索したら、やはり当時のどのメディアがどんなふうに伝えたのかは分かりませんでしたが、1962年の池田勇人首相の公式訪問の時にドゴールが「トランジスターのセールスマンに会った」とジョークで話したという話は確かに使いまわされています。

1996年11月にシラクが日本に来てフランス製品のプロモートをした時に日本のメディアがそのドゴールの言葉を引用して揶揄したという話が、当時のニュース(1996/11/28)にありました。そこでその言葉を誰も否定していないということは多分事実だったんでしょう。

で、その1996年というと、シラクが前年からのポリネシアでの核実験を再開して、日本を含めた抗議運動やフランス製品の不買運動があった後です。その後でシラクは核実験終了宣言をして反核のポーズをとり、日本への自国製品のセールスにとりかかったんですね。

もっともシラクは大統領選の公約としてこの核実験再開をはっきり打ち出していたのだから、その頃からすでに日本はそれを批判していてもいいはずなのに、日本びいきのシラクさんが大統領になってめでたい、と祝電を送っていたんですよ。私は当時それを批判した記事を書いたことがあります。

さらに、ドゴールが池田首相をセールスマン扱いした頃の1962年というのは、これはまた、

1960年に核兵器保有国となったフランスがアメリカから距離を置こうとしていたツッパリ時代の最中です。ソ連と袂を分かった中国に接近しようとして、1964年に核保有国となった中国寄りの政策を続けました。

そんな時代ですから、戦後ずっとアメリカ一辺倒だった日本に対するわだかまりは当然あったでしょう。ヨーロッパではドイツが報復しないようにと、必死で火種を冷却していた時期でもあります。日本のアメリカとの密着ぶりがフランスには理解できなかったのでしょう。

こうして見ると、戦後のすべての外交や経済の背景には核がある、という感じですね。

私の知り合いの仏教徒が、自分はすべての原発が核兵器基地に見える、ほんとの「冷」戦とはこのことだと思う、と言ってるのを聞くと、なんだかあらためて背筋が冷たくなります。

まあ、とりあえず、この福島原発危機が収束できるなら、アメリカさまでもフランスさまでもロボット連隊でも、なんにでもお願いしたいですが・・・

フランスは莫大な安全コストのかかる第三世代原発がご自慢なわけですが、ほんとにそれで意味があるのか分かりません。でも少なくとも、30年も40年も稼働しているような原発は事故が起こる前に廃炉、撤退してもらいたいものです。フランスも古いものがまだたくさん稼働していて、第三世代は実働まだなんですよ。それも新しい場所に建ててるわけで、古いのを廃棄して取り換えるという話ではないんです・・・

フランスは他のヨーロッパ国で認可されているソフト・ドラッグも禁止しているんですが、そのためにディーラーの抗争が激しく、密輸されるソフト・ドラッグの毒性も高い悪質なものが多いそうです。それで、いっそ、パリ近郊で管理して製造させて雇用を促進させ、品質の管理をした方がアルコールやタバコのようにコントロールできるのでは? というプラグマティック(?)な意見の人もいて今朝のラジオでしゃべっているのを聴きました。ドラッグとエネルギーはいっしょにできないものの、肥大する欲望はとめられない中での危機管理という点で、通ずるところのある発想だとも思いました。(日本は島国だからまだソフト・ドラッグでも食い止めやすいんでしょうか? )

http://setukotakeshita.com/


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