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フランス語フランス文化質問箱

234迷える大羊:2010/04/20(火) 23:01:53
ギリシャ危機
 栄あるEUの一員である、ギリシャの国家財政の粉飾決算が明るみに出て、実は破綻寸前であることが判明し、何やらすったもんだしていますが・・・。

 私にとって、興味深いのは周辺EU諸国、とりわけ実質的にEUの中心メンバーで、欧州きっての経済大国フランス、ドイツの反応です。
 「欧州は一つ」「欧州合衆国」の建前、理想、ユーロの信用維持の観点からすれば、四の五のいわず、即支援、のハズですが、フランスはわかりませんが、ドイツの反応を見る限り、どうもそうはなっていないようで・・。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=agcKOYtAfkG8

 記事の内容は以下のとおり

『ドイツ財務省は、ギリシャに金融支援を提供する場合、その是非をめぐり議会で投票が実施されるだろうとの見方を示した。ギリシャ支援反対派の議員との対立が生じる恐れがある。
 ドイツ財務省のオフェル報道官は14日、ベルリンで記者団に対し、ギリシャが支援を求めた場合、「財務省は議会に権限の承認を求める」と述べ、連邦下院は「当然、これを承認する必要があるだろう」と続けた。オフェル報道官は議会通過のプロセスがどの程度の時間を要するか具体的には言及しなかった。
 欧州連合(EU)はギリシャに300億ユーロの融資支援策を提示したが、このうちドイツの拠出分は84億ユーロとなっている。議会投票に基づく承認が必要となった場合、これまでの方向を180度転換することになる。(後略)』

 これですと、ドイツの支援開始の時間は大幅に遅れる、最悪、支援は行わないこともあり得るわけで、要するにやる気がない、としか読めません。
 まあ、考えてみれば、この世界的不況の最中、粉飾決算をやらかすようなドキュン国家になぜ我々の血税を?俺たちだって金が余っているわけじゃないやい!といった一般国民の反発は当然予想されるわけで、安直に支援の手は挙げられない事情はなんとなくわかるような・・。
 しかし、一方で先に挙げた「欧州は一つ」「欧州合衆国」の理想と夢があるわけだし、なにより、ギリシャ破綻はユーロの信用に関わりますし、一体どうするのか?どうなるのか?その顛末が非常に気になるところです。あと、ギリシャに続いて、ポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインといった破綻予備軍が控えていたりしますし。(PIIGSなんてひどいあだ名をつけてますが・・)。

 確か、マーヒリスト条約ではEU加盟国は経済政策、財政政策はすべて足並みを揃えるよう(たとえば、財政赤字はGDP3%以内、とか)義務付けているようですが、抱えている事情も状況もバラバラな国々で本当にそんなことできるのか?かねてから個人的には疑問でした。
 マスメディアでやたらと絶賛されるユーロ、EUですが、好況時は確かに地域共通通貨の恩恵を思いっきり受けられますが、今のような不況時には逆効果じゃ?何より今回のギリシャのように「抜け駆け」をする国が現れるとたちどころに大混乱になるんじゃ?と意地悪く(すみません、天の邪鬼で性悪思想なんです、私)思っていたら、その通りになったんで却ってビックリです。
 ギリシャの場合、いっそEU辞めて、素直にIMF入りした方が害が少なく、解決も早いような気が個人的にはしますです。

 ところで、ユーロはともかく、EUの夢というか理想(一つの欧州、欧州合衆国)って一般市民レベルでどのくらい共有されているんですか?ギリシャ問題に関するフランスの反応ってどんなものなんですかね?あと、「普通」のフランス人って「私たちヨーロッパ人」って自覚はどのくらいあるものですかね?なんか、ギリシャ騒動を見る限り、理想の達成はまだまだ遠いな、と思ったりしますが・・。


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