[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
フランス語フランス文化質問箱
102
:
Sekko
:2007/09/24(月) 06:23:30
ヒアリングの問題
そうですね。フランス語って、英語、特に米語ほどは子音を呑み込まないから楽な部分もありますが、リエゾンで音がくっついてるから、なれないと聞き取りは結構大変ですね。
特に歌われると聞き取りづらい言葉で、17,18世紀のバロック・オペラの歌詞なんか、今でもところどころしか拾えないときもあります。それはフランス人でも同じで、オペラ座では、フランス語の歌詞でもフランス語のテロップが出ます。17、18世紀の当時でも、王様たちが台本を見ながら聞いていたそうですから、外国人だから難しい、という感じではないですね。
でも、今でも、聞き取れなかったら、日本人だから?と思いがちなんですが、そういう時は、フランス人でも聞き取れないのです。映画などでも日本語が聞き取れないと堂々と、音が割れてたから、とか、台詞回しがはっきりしてなかった、口ごもってた、とか思えるのに、フランス語だと、いまだにひょっとして語彙不足だった?とか自信がなくなるときがありますよ。
私の経験では、やっぱり、録音より、生きた誰かが目の前で話すのを聞く、それも、10人の人に1時間ずつ話を聞くより、1人の人に10時間話してもらってその癖とか分かってきた方が効果的です。ある特定の人の言葉が聞き取りやすくなれば、他の人の言葉も自然と分かるようになっています。
幼児、子供向きの番組、子供向きの朗読、子供向きの演劇(パリにはたくさんあります)などを聞いて自身をつけこつをつかむ、というのもあります。子供と話したり子供の話を聞くのも分かりやすいです。私は大人向けの演劇がよく分かるようになるのにすごく時間がかかりました。それで昔はよく子供向けの芝居を見ていました。キリスト教に興味があるといって教会の子供向けのカテシスムの時間を聞かせてもらうとか、地域の図書館の朗読の時間とか、地域の公立のカルチャーセンターで何か興味あるものに参加するとかしても、実際に何かをやりながらの説明なので、分かりやすいと思います。
ニュースなどを聞くいわゆる聞き取りは、分かる語彙、拾える語彙を増やしていく、そしてモザイクやジグソーパズルのように、少しずつ分かる部分を増やしていくという陣取り型の訓練と、それとはまったく別に、細部にこだわらずに、訳そうとせずぼーっと聞き流し、はじめはピントがぼやけてほとんど形が分からないのを何度も繰り返してると、部分じゃなく全体が、薄紙をはがすように、だんだんとはっきり見えてくるフォーカス型訓練の両方で攻めるといいと思います。フォーカス型では、一つ一つの語彙にこだわらないで、ここが分かったとか次が分からなかったとかで思考をブロックしないで、ぼんやり何度も聞くスタンスが必要です。
後は、やはり、語彙の多い分野、興味のある分野を集中して聞くことです。
私は英語のヒアリングが必要になった時、はじめは無闇にCNNとかBBCを必死で聞きましたが、結局、何についてしゃべっているのかがあらかじめある程度分かっていないと難しく、その時必要ない語彙に慣れても意味ないと思いました。それで、私の必要としていた宗教について、一日中、キリスト教の説教やゴスペルやインタビューばかり流してる専用チャンネルだけを見るようにしたら、効率はよかったです。
その時、とにかく、書き取りじゃなく、聞いたことをどんどん復唱するというのもやりました。意味がわかっても分からなくても、聞いた通りをほぼ同じスピードで、同時通訳をするようにかぶせていくのです。これはいい訓練です。
はじめはフランスに住めば会話が分かるのが6ヶ月、映画が分かるのが1年と聞いていたので、楽しみでしたが、何年住んでても適当に見当つけて理解してるだけの人もたくさんいることが分かりました。
でも、最終的には語彙でしょうね。自分じゃ絶対言えないようなことを聞いてもなかなか分かりません。そして、語彙を増やすのは、やはり、たくさん読むこと。読みながらでないと語彙は増えていきません。
でも、私も最初の語学研修の時って、ほんとに何も聞き取れませんでしたよ。ラボでの語形変化の練習でも、ちょっと長い文は繰り返せといわれたときにはもう忘れていましたし。
日本でも、ドイツ語から転向したので、フランス人の先生のクラスなんて全然ノートがとれませんでした。フランス帰りの学生がすらすらノートを取ってるのを見てうらやましかったのを覚えています。
フランスに3年半いた後で帰国して同じクラスに出たら、超ゆっくり話してることが分かりました。それから、フランスに1年くらいいたからといって、みながすごくよく聞き取れているわけではないことも。
でも、中にはセンスのある人がいて、ほんとはよく聞き取れてなくても、何となくエッセンスをつかんで自信を持って返せる人っているんです。これはもう個性みたいなもんです。ヨーロッパ人とか中南米人の生徒なんかはたいていこのタイプですよ。
聞き取れないところが気になって気になって、全体に自信がなくなってくるタイプの人もいますし。日本人はこういう人が多いですね。
ヒアリングをしてコメントするというテストなどの対策なら、大体テーマだけ理解できたら、後は何にでも使いまわせるようなユニヴァーサルな言い回しを用意しといて(私は「・・世紀の日本の宗教家の言葉に・・・というのがあって、」云々というのをいつもでっちあげたりしてました)、ちょっとずれていても格調高くまとめとく、なんてテクニックで、結構いい点とれます。書き取りはゆっくり発音してくれるから、文法力があればいい点とりやすいし、筆記は楽ですね。でも、シャンソン聴いて内容をレジュメしろとか、ごまかせないものは最初の1年はむつかしかったですよ。
むしろ、まだおぼつかないと思っても、強引に専門分野に入ってしまえば、周りも対等に扱ってくれるし、対等にしゃべっているうちにそれなりに慣れてくると思います。
聞き返しても分からない時は、「・・・ていうこと?」と適当に考えて聞くか、聞き取れなかったとしつこくいう代わりに「それって、どういう意味?」と聞いてみるとか、「C'est a dire?」と促すとか、ヴァリエーションを用意しとくといいかもしれませんね。がんばってください。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板