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鷹目遊里史板
553
:
夕凪
:2010/05/03(月) 11:36:29
鄙びた湯・古い湯治場 はしがき ? by 渡辺 寛
浅黒いくび筋にこってり厚化粧した花嫁と
ポマードの光った花婿の近くに私たちは坐らされた。
老人は地方の方言で「ごしはんさま」という仲人役で、
そのごしはんさまのいうには、
自分は頭の古くなった不調法者だから、
晴れがましい今夜の先達<あいさつ、いうなれば代表スピーチ>は
最高学府に学ばれたご夫婦にして貰いたいというのである。
もちろん、宿帳に学歴を書いたわけもなし、
私たちにもそんな心のゆとりはなかったが、
そう老人が口火を切ると、
激しい拍手の波で私と女は起つしかなかった。
こうして私は無理に祝詞を述べさせられ、
次々と杯を持ってこられ、
女は「きいのくにはおとなしがわのみなかみに
たたせたもうはせんぎよくざん」・・・・・・と歌をうたわせられた。
この地方の婚礼の風習で、
その夜はごしはんさまに付き添われ
第一夜を花嫁の家で送る里帰りだそうで、
花嫁たちが行ってしまうと、
今度は私たち夫婦のやり直し婚礼だと、
みなが離さなかった。
少しもわざとらしい言葉のやりとりでなく、
しん底から私たちを祝うようだった。
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