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鷹目遊里史板

551夕凪:2010/05/21(金) 08:08:48
鄙びた湯・古い湯治場 はしがき ? by 渡辺 寛  
町をはずれるとそこはもう平坦な畑地が続き、
野の末は、半円形の窪みを見せた半田山と
武骨い万歳楽山に終わっていた。

成田・松原の部落あたりは萌え匂うような花の畑で、
うす桃色の桃の花も咲いていれば、
白い五弁に紅暈をつけたリンゴの花も咲いていた。
白い花をたくさんつけたすももの花は散りかけていたが、
うすべに色のあんずの花は匂うようだった。

春が一度にきたような果樹畑を抜け、
湯野に入る手前の大きな柳の木の下に、その墓があった。
そこで伊達道とぶつかって一本になり
5分も歩けば飯塚温泉の十網橋に出る。

東京では黙って家を出てきた女を探しはじめたろうし、
ふたりとも飯塚へ行く勇気はなく、
また花の中を桑折まで帰ってきた。


その野道で、翌日は鉱泉宿から一里ほどの半田山の中腹にある
半田沼で死ぬことに話が決まった。


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