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鷹目遊里史板

547夕凪:2010/04/18(日) 16:53:25
鄙びた湯・古い湯治場 はしがき ? by 渡辺 寛  
いまから23年も前の昭和8年のことである。

私は古い老舗の佃煮家●半の御寮さんと道ならぬ恋におちた。
お縫というその女は、浅草の西検から芸者に出ていて、
私の知人の佃煮問屋の若主人に落籍された。

女にしてみれば、小さいころから水商売で苦労してきたのだから
清潔な女房になりたかった。

それを夫の●次郎は厚化粧を好み、
三日にあげず丸髷を結い直させ
三味線を弾け、唄をうたえと強いるのだった。

……そういう事情で、私の方が同情し、
いつの間にか離れられない仲になってしまった。

結局はふたりとも義理や世間態にせばまれるようになり、
年下の私の方から心中しようと誘うところまで行ってしまった。

もちろん女も承諾をし、死場所はどこがよいだろうと話し合った末、
女の生まれ故郷の近くにある福島県桑折鉱泉へ行くことになった。


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