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Re: 出雲国の領地
秦野北斗さんへのお返事です。
さっそく、秦野さん、投馬国について、ご説明ありがとうございます。
> 投馬国と出雲国は別ものです。
私も投馬国=出雲説には、いささか疑問を抱いています。
「南に投馬国がある。海上を20日かかる。(水行20日)
大官を弥弥(みみ)、次官を弥弥那利(みみなり)という。
50,000余戸の人々が住む。」
個人的には、ぜんぜん違う地域に興味を持っているのですが、ともあれ、官の名前に今回は注目してみたいと思います。
ミミという長官の名前があり、ナリ(那利)と言う語をもって、「副」の意味を成しているようにも見えます。
それで官職のほうを、魏志倭人伝から拾ってみると、だいたい共通文化圏が見えてくるようです。
こちら倭人伝本文です。
http://www1.ocn.ne.jp/~matsuo3/books/gishiwajinden.htm
対馬から、奴国、不弥国あたりまでは、副官に「卑奴母離」、官名に「〜コ」が出てくるので、同一文化圏だとわかります。
ところが投馬国になると、大官を弥弥(みみ)、次官を弥弥那利(みみなり)となりますから、構造的には似ているものの、言語的に異なる感じがします。
また邪馬台国になると、「官に伊支馬あり、次を弥馬升といい、次を弥馬獲支といい、次を奴佳鞮という」
とありますから、これは弥馬升と弥馬獲支の構造が、投馬国の弥弥と弥弥那利の構造と類似しているでしょう。これらは同一の文化圏にあるのではないでしょうか。
前者の文化圏では、ヒコ→ヒコモリにならず、ヒコ→ヒナモリになっていることは、言語的な用法で、おそらく条件によって、「コ」から「ナ」へと、音韻が変化しやすいことを意味しているのだと思います。
ところが、後者の文化圏では、前部の名称について音韻の変化なしに、ダイレクトに「ミミ+ナリ」とつなげているところを見ても、違う言語圏だろうと感じます。
この辺の差を、朝鮮語文化圏、オーストロネシア語文化圏、元日本語文化圏で追えば地域が特定できるかもしれないと、今調べてみて感じますね。・・・
また、ご指摘のように、出雲と投馬国・・・が隣国とかであることを想定する場合も、同様な官職名などの近似性が出てきてもよいかもしれません。
あと、最後の奴佳鞮の「鞮」の字は、漢書の匈奴の記載にみられる漢字で漢書、史記の時代による当て字?の用法と考えると、倭人伝の著者が、あるいは魏より古い時代の書物に当たった可能性も考慮すべきかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/且テイ侯
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