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玉依日女の三柱の神は、蓼倉の里にある三井の社に坐す…
北緯34度30分線上の都(その10)−伊豆の式内社「伊古奈比咩神社」のある「賀茂郡」 /toraijin/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fmagnoliachizu.blogspot.com%2F2016%2F05%2F34302.html
「下賀茂 鵜の羽葺不合の尊、叔母、玉依姫を后となして、神武帝を産めり。是を人王の始となす。下賀茂の社、御祖の神と称し、玉依姫を勧請し奉るものなりと。」とあります。
…逸文の最後に可茂建角身命、丹波伊可古夜日女、玉依日女の三柱の神は、蓼倉の里にある三井の社に坐すとあります。「蓼倉」は和名抄にある 山城国愛宕郡蓼倉郷で、現在の京都市左京区下鴨蓼倉町にあたり、下賀茂神社と隣接したところとなっています。三井の社は、式内社三井神社で、「三井」は『三身』で、先の三柱をさします。現在は、下賀茂社の境内摂社として鎮まっています。可茂建角身命・丹波伊可古夜日女は、玉依日女の両親です。
…「山城国風土記」(逸文)に「葛野河と賀茂河との會ふ所に至りまし、賀茂川を見迥かして、言りたまひしく、『狹小くあれども、石川の?川なり』とのりたまひき。仍りて、名づけて石川の瀬見の小川と曰ふ。彼の川より上りまして、久我の國の北の山基に定まりましき。」
…大和から移ってきた「カモ」一族は、この川の合流点に居を構え、後にすぐそばの上流側に下賀茂神社を立てたのでしょう。その位置が、松尾大社-比叡山を結ぶ直線上に位置しているということは、偶然かもしれませんがおもしろいものです。
松尾大社は、その位置からして、松尾山にある磐座を対象とした信仰の場の山口の神社と考えられます。松尾大社からの夏至の日の日の出のシミュレーション図を上にあげました。その日の出は、比叡山山頂から少し南にずれます。このずれを、気にするかしないかは、難しい所です。
ということで、もっともらしい理屈をつけるため、松尾山に近い桂川沿いの、夏至の日の出が比叡山から見られる、松尾山のふもとの地として、妙珠寺(京都府京都市西京区嵐山元録山町 緯度35.003599 経度135.682446)を選びました。目印として選んだだけで、此の地の由緒に何か意味があるわけではありません。ここからなら、比叡山からの夏至の日の出が観察されそうです。ここは、松尾大社から、北北西 500m弱、磐座のある松尾山から西 600m弱の位置になります。現在の松尾大社は、比叡山からの夏至の日の出を意識した地にあるとみてもいいかと考えています。これらを結ぶ線上に下賀茂神社を建てたことは大いに考えられるところです。上賀茂神社はさらに後で建てられたと考えています。下賀茂神社が、川合の地に建てられたのなら、それは陰で、当然陽を考えなければなりません。そのため近くにある神南備型をした山「神山」を対象とした陽の神社として上賀茂神社がたてられたのでしょう。その神体山である「神山」の山容は、日吉大社の神体山八王子山に酷似しています。
なお、比叡山からの夏至日の出に関係する神社として、木嶋坐天照御魂神社があります。この神社は、三柱鳥居で有名で「天照」を名前に持つことから「天照大御神」を考えるとき重要な神社です。境内の北西隅には「元糺の池」と称する神泉があるそうです。
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