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古代科学史掲示板

219 史実探偵: 平 素人:2019/01/10(木) 07:18:51
創作話・三題 「あやまち」
(第三話)牛がえる
梅雨入りの頃だったと思います。家の近くに、幅5m、長さ20mほどのコンクリートで囲まれ、上流から流れてくるヘドロを一時ストックする役目の水溜まりがあります。それでも昔は草で囲まれ、子供たちが「池」と呼び、鮒をすくったりした所でもありました。しかし、今は下水溜まりのようです。この脇の駐車場に車を止め、自販機の飲料水を買って車に帰りますと、ブォーッと大きな声かこの足元の池からするのです。見ると、牛蛙が二匹いました。普段は見かけないものですから、珍しさも手伝って、紅茶を片手に上から観ていました。知ってか知らずか、時おり顎腔(がくこう)を膨らませて、あの大きな声で鳴くのです。
 ところが、次に信じられない光景を目にしました。スーッと近寄った二匹は、お互いに飛びかかり、水草の土俵で相撲をとりだしたのです。「鳥獣人物戯画」そっくりにやりだしました。最初は縄張り争いの喧嘩かな、と思ったのですが、そうではないようです。
 しばらく、もみ合った後、離れ、再び組みついたのですから、遊んでいるのです。何度か飛びかかりますが、お互いのタイミングが合わないと組み合いません。
 そのうち、片方は飽きてきたのでしょう。四肢から力を抜き、プカリと動きを止めてしまいました。もう一方は遊び足りないのか、しきりに飛びかかり、相手を押さえ付けるのです。あの吸盤のある可愛い前足で、押さえられた方は、うさん臭げに目を’ぱちくり’。
 このユーモラスな光景を、遠い昔の人たちにも観覧(みせ)たのでしょうか。

(終わりに)
私たちは、今まで、蛙を解剖台の上にしか見ない下等な両棲類として扱ってきた。しかし、蛙のこの様子(さま)は遊ぶという高等な知能を持っていたのである。私たちは、これと同じような 'あやまち' を重ねてはいないだろうか。この創作話'あやまち'三題(第一話やしの実.侮り・題二話まな鶴.のけ者(掲載していません)・第三話牛がえる.蔑み)には、そのようなものを潜ませて書いたつもりです。
答えの無い問いかけに答えを出してしまうことに'間違い'が生じる。「答えが無いから未来が続いているのに・・!」
  「答の無い問かけ・不条理の空間」
  生産性球の半径Rが“1”の球、四つが接触する空間に入る、破壊性小球の直径 d は ?
d =(R×0.π)< である。
   『蝶を愛(め)で、蠅を殺(た)たく、己(おのれ)あり』
時折、鏡に自分を写し、己に問いかけ、姿勢を正したいものである。 (絶版書p571より)  □

以上、十余年で14冊しか売れなかった^^!、拙:電子出版書(絶版)『巨大隕石と大津波』より引用しました。米国の科学者は、自分達の仕事に遊び心を加えて 「Game」 と称することがあるそうです。さて、今年もこの掲示板の一隅をお借りして、目いっぱい遊ぶことに致しましょうかぁ(笑い)。 このゲームに参加して下さる人を捜しています。

http://fujorinokuukan.blog108.fc2.com/blog-category-17.html




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