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72nishiyan:2023/10/09(月) 13:59:07
読んでいただいて、感謝です。
佐藤さんもそうだと思いますが、表現はまずは自分との対話であり、それが中心だと思います。その残余というわけではないですが、人と人とか関わり合う世界の内に誰もが生きていますから、避けようもなく他者に反響もするのだと思います。そうして、誰かがこの自己対話の成果を発掘してくれたらうれしいなという思い(他者とのつながりの欲求)を抱くのも自然だろうと思います。こういう人間的本質については吉本さんが『言語にとって美とはなにか』の初めの方の言語の本質だったかで触れていたように思います。

もちろん、もっとも現在的な広告の言葉やイメージは、自己対話というよりは他者を多数を漁(すなど)ることが中心でしょうし、さらに勧誘や扇動の言葉まであります。だから、上記のは特に文学表現の本質と言えそうです。

詩(和歌、俳諧など)は古代から長らく文学表現の中心を占め、萩原朔太郎は、文学表現の第1位に詩を置きましたが、現在までのところ首位としての詩の存在感はなく、江戸後期当たりから始まり、現在は散文やコマーシャルの時代の隆盛のように見えます。詩は衰退の途上にあるように見えますが、しかし、その首位としての詩の存在を意識するなら、どんな対象も詩の対象になり、さらにことばの人の存在自体を問うことが、人とは何か、人間的な表現とは何かを問うことにつながるだろうという思いがあります。でも、あんまり力みすぎずにやっていきたいと思っています。

以前は、いろんなテーマを変えて書いていましたが、最近は「詩 言葉の街から 対話シリーズ」でいいかなと思って書き進めています。

ちょっと脇道に入って「マイ世界論シリーズ」もやりたいなと今年の初め頃から考えていますが、なかなか思うように行きません。
佐藤さんの詩を読んでいて時々おやと目を開かせられることがあります。お互い年ですから無理をせずになんとか歩いて行きましょうか。


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