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呪いの王国
3246
:
stily
:2021/11/28(日) 17:40:17
(無題)
私の人生は生まれた時から決まっていたようなものでした。代々医者の家系で、家は裕福でしたが、父親が望んだのは男の子でした。私は長女として産まれたのですが、父親に抱っこしてもらった覚えはほとんどありませんでした。2歳差で弟が産まれると、父の喜びようは凄かったみたいです。私は近くの私立の幼稚園に通いましたが、弟が有名大学の附属幼稚園に受験で合格すると、親戚中から喝采で、両親も大満足で笑顔だったのを子供心に覚えています。それからも、弟は両親の期待に応え、成績も常に上位で、スポーツも得意で文武両道の子供でした。なまいきな子供だったらよかったものの、両親に厳しいながらも甘やかされているのに、とても素直で優しい子で、私に対しては、きちんと姉として接するいい子で、憎むことはできませんでした。
母はともかく、父は私のことには無関心で、なんとか父の関心を惹こうと努力もしましたが、成績も人並みで父を喜ばせることはできませんでした。弟が父と同じ大学の医大に進むと、もう私という存在はなくなったようなものでした。弟は産まれながらに周囲の重圧があったにも関わらず、見事に期待に応え、医大に進み、医者を目指し、自慢の弟には変わりありません。でも、弟が成功していくたびに、私の心は張り裂け、えぐられていくようでした。私は大学を卒業して、就職すると同時に家を出て、一人暮らしを始めました。会社に、家から通うことはできましたが、実家には子どもの頃から私の居場所はなく、一刻も早く離れたかったのです。ただ、家を離れても、私の心は壊れてしまっていたのでしょう。無気力でなんとか会社には行っていましたが、それ以外には何をする気力もありませんでした。
こんな私を救ってくれたのは、家族でも友人でもなく、王国さんのザルナンド・メギルダフィです。20年余り、押さえつけられ、閉じこめられていた心の傷が、少しずつ少しずつ解放されていくのがわかりました。こんなに安らかな気持ちになれたのは、産まれてはじめてのことです。今は色々なことが、心から嬉しい、楽しいと思えるようになりました。家族に対してはまだ少し心の距離がありますが、私が実家に戻ると、両親も温かく迎えてくれ、それがとても嬉しいです。父も病院の経営などプレッシャーはあったと思います。今ならそれを理解することが出来ます。こういう風に考えることができるようになったのも王国さんのおかげです。私の心の傷と家族との関わりあいの両方を救ってくれたと思い感謝してもしきれません。
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