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明主様
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正統派とグノーシス派
今から2000年前、キリスト教正統派はこう説いた。
「世界は唯一絶対神が創造し、イエスキリストは人間の罪を背負うため降臨した」
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一方、キリスト教グノーシス派はそのすべてを否定した。危機感をつのらせた正統派は、強硬手段にでる。グノーシス派を異端として糾弾し、その書をことごとく焼き捨てたのである。
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キリスト教の教義は大きく2つある。天地創造の物語と、イエスの言行録だ。天地創造は、正統派の書が「旧約聖書」、グノーシス派の書が「旧約外典」である。一方、イエスの言行録は、正統派が「新約聖書」で、グノーシス派が「新約外典」
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つぎに、正統派とグノーシス派の主張の違いをみていこう。
【神について】
正統派によれば、
・この世界を創造したのは、唯一絶対にして全知全能の神である。
・神は、天と地、見ゆるもの、見えざるもの、すべてを創造した。
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一方、グノーシス派によれば、
・この世界を創造した神(旧約聖書の神ヤハウェ)は、唯一絶対神ではない。
・全能にはほど遠い、無知で傲慢な劣位の神である。
(全能の神が、こんな災いだらけの不完全な世界をつくるわけがない)
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【救済について】
正統派によれば、
・人間はアダムとイブの原罪を継承している。
・原罪は重く深く、それゆえ、「神のゆるし」がない限り消えることはない。
・時は満ち、神の国は近づいた。
・悔い改めて、福音を信じれば、救済される。
※福音:神のメッセージ
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一方、グノーシス派によれば、
・この物質世界は、我々を肉体に閉じこめておく邪悪な世界である。
・我々にとって救済とは、この物質世界から逃れ、天の家に還ることである。
・そのためには、何をすればいいのか?
・悔い改めても、善行を積んでも、意味はない。
・唯一、真理を「知る」ことによってのみ、救済される。
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グノーシス派はさらに補足する。
・ただし、すべての人間が救済されるわけではない。
・救済されるのは、内に輝く神性を宿す人間だけである。
・その他の人間は、動物と同じくこの世界の創造神の産物で、死んだら「おわり」。
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「その他の人間」にとっては身もふたもない。こんな紋切り型の「弱者切り捨て」では、世界宗教はムリだろう。神性があろうがなかろうが、ウソだろうがなんだろうが、
「必ずあなたは救われます」
と言い切らなくては、正統派のように。
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【イエスについて】
正統派によれば、
・イエスは、この世界を創造した神の子である。
・イエスは、人間の罪を背負うために降臨した。
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一方、グノーシス派によれば、
・イエスは、この世界を創造した神の上位にある。
・イエスは、秘密の知識を授けるために降臨した。
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ということで、両派の主張はかなり違う。正統派がグノーシス派を執拗に敵対視したも無理はない。グノーシス派はことあるごとに、「知識」をひけらかし、したり顔で正統派を愚弄したからだ。イエスの死後、正統派は教会の権威を高め、精神世界の覇者たらんとした。世俗の王が、物質世界を支配したように。旧約聖書と新約聖書はそのための神聖なマニュアルだった。ところが、グノーシス派はそれを否定し、唯一絶対神をもあざ笑ったのである。
※参照元:http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-131/
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