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伊東静雄を偲ぶ
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「雪・ほたる」について、追補
前述のように「雪・ほたる」の日記体の部分は九月三日の記事で終っているのですが、実はそのあとにまだ続きがあります。まず、このあとに「妹のうた」という詩が、2ページにわたって載せられていて、その末尾に「(昭和十八年十一月十八日)」という書入れがあり、ここではじめて「雪・ほたる」全文が終ります。そうして次のページに「○」という、無題の伊東の文が来ます。伊東全集ではこの記号は「★」となっていて、諸書では?推薦文?などと呼ばれているようです。「庄野君の書いた文章が「雪・ほたる」と題して、最初にこの「まほろば」に載るのは喜ばしい」以下の本文は、全集との間に異同はありません。また、この文の最後に、「重要な訂正をしたので」として、詩「うたげ」の訂正稿が載せられています(内容は全集と同じ)。但し『全集』の「拾遺詩篇」の中の「うたげ」は、訂正を加えない旧稿のままで載せています。それはおそらく全集の編集方針なのでしょう。ほかにも、後に伊東が自ら訂正を表明したが全集ではその意志を生かしていない個所がいくつかあります。(もっとも、これを云い出すと詩集『反響』の「ヴァリアント」の問題など、収拾がつかなくなります。)
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