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伊東静雄を偲ぶ

1283Morgen:2016/05/30(月) 23:53:53
「AIによる詩の制作」(?)
 山本様。立原道造に関するご投稿の真意は良く理解できました。
 私も、小川和佑『中村真一郎とその時代』を読みながら、ふと感じたことを書いてみます。

 今年の3月、Google系列のDeepmind社が開発した「アルファ碁」というロボットが、世界最強棋士イ・セドルを4勝一敗で破り、世界中を驚かせました。
 最近のAI(人工知能)の発達は著しくて、Deepthinkingという方法によって直観力や、創造力、さらには感情までも持つようになっているということです。また30年後には、ロボットの数が人間の数を越えるだろうとも言われています。
 ロボットは、人間と会話しながら言葉を学んでいきますが、人間そのものには全然興味がありません。従って、将来それが暴走しだすと人類の脅威となるだろうと危惧されています。
 このようなAIが、やがては人類が作った詩のすべてを学習し、人類が読んで感動し、面白いと感じるような詩を創作する時代やってきても不思議ではありません。

 立原道造が、油屋旅館の畳一面に詩句カードを並べ、カルタ取りをするのようにカードを並べ替えて『優しき歌』を制作したという話は、昭和10年代という過去に遡ることではありますが、、私は何となく、このような「AIによる詩の制作」を連想しました。
 「魔術的な詩の制作方法」に対する反発から、中村真一郎が立原と決別したのかどうかは不明ですが、私の身辺にいる技術者達の日常的な問題解決方法を観ていると、立原道造の詩作方法がそれ程奇異なものとも思えなくなります。

 小川和佑『中村真一郎とその時代』は、『恋の泉』『雲のゆき来』『四季』などの小説に関する論評が中心となっていますが、私は小説を読むのが苦手なので(すぐ飛ばし読みをしてしまいます)、そちらは直に同書をお読み下さい。




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