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伊東静雄を偲ぶ
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「四月の風」
今日の日本列島は、前線通過による大荒れの天候となりました。爽やかな「四月の風」ではなく、大雨や雷をともなう春の嵐でした。
晴天の昨日は、嵐山まで(4月になって2度目の)往復110キロ超のロングドライブ輪行を行いました。淀川べりには各所に桜並木が多く、沢山の客が花見に訪れています。
嵐山の何処かの店で美味しい昼食を摂ろうと予定していたのですが、それは甘すぎる考えでした。どこも観光客で満員のためどの店も入ることができず、家から持参したおにぎり2個とチョコレートを河原で食べただけで、帰路ではさすがに少しバテました。
伊東静雄詩「四月の風」(昭和9年春)から抜粋。
私は窓のところに坐って
外に四月の風の吹いてゐるのを見る。
・・・・・・・・・・・・・
(地方の昔の中学生の振る舞う様を思い出す・・・)
四月の風は吹いてゐる。ちょうどそれ等の
昔の中學生の調子で。
・・・・・・・・・・・・・
(道の上で悪戯をしたり、冬の風を吹かせたりして・・・)
曾て私を締め付けた
多くの家族の絆はどこに行ったか。
・・・・・・・・・・・・・
(生徒たちは、“センセー!” “センセー!”と親しげに寄ってくるが、それ
は見せかけなのだと私はひがんでいる。―私は28歳なのに既に壮年になったよう
な気分である。)
それで、も一つの絆を
その内私に探し出させてくれるのならば。
この詩には窓の外に吹いている四月の風の情景がうたわれているのかと思っていたら、実は「家族の絆」〜「も一つの絆」への展開の予感が「四月の風」に寄せてうたわれているのですね。
今日吹き荒れた4月の嵐で、背割堤の桜も、嵐山川べりの桜も大分散ってしまったでしょうが、「淀の河邉」では燃えるような緑がボリュームを増しています。鶯や雲雀もすぐ近くまで寄ってきて、大きな鳴き声を立ててくれます。年寄りの私を「頑張れ! 頑張れ!」と励ましてくれているようにも聞こえます。
目まぐるしく変化していく経済情勢のなかで、会社の定時株主総会を控えて、今日からは監査等の準備にかかっています。(業界の急激な変化に雄々しく立ち向かっている青年達に、内心ではせめて老人扱いをされないようにと秘かに思いながら。)
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