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18
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編集部
:2014/06/12(木) 16:35:13
第35号「迷宮(labyrinthラビリンス)」</
第35号「迷宮(labyrinthラビリンス)」 2013/5
前書き 迷宮(labyrinthラビリンス) 古賀 和彦
迷宮と言えばギリシャ神話の「アリアドネの迷宮」ミノス文明の「クノッソスの迷宮」
が頭に浮かぶ。「クノッソスの迷宮」は死者の世界だったという。しかしこの世にあるク
レタ島のなかにあるから、死者の世界とこの世を結ぶ建物、場所、空間なのだろう。だと
すれば古事記に出てくる底根国(そこつねのくに)、イザナギが妻に逢いたい気持ちを捨て
きれず、黄泉国(よみのくに)まで逢いに行くが、そこで決して覗いてはいけないというイ
ザナミとの約束を破って見てしまい、結局は死んだ妻を生き返らせることはできなかった
というこの話は、もう一つのギリシャ神話のなかのオルフェウスとあの世の妻エウリディ
ケとの物語と同じである。
またゲド戦記にも若いゲドは死者の霊と共に「影」をも呼び出してしまう。その後ゲド
は石垣の向こう、暗黒の黄泉の国のなかで影と戦う物語がある。この暗い空間は生と死の
狭間にあり、人の意識や感覚の惑うまるで迷宮のようではないか。ゲドは襲いかかる影即
ち、猜疑心や虚栄心や嫉妬心などの邪悪な己の心と戦うという解釈もあるという。
長い私の人生もまたこのような暗黒の迷宮のなかで一所懸命出口を探して彷徨い続けて
いるようなものだと思うこともないではない。
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