冬(Allegro non molto) https://nikaido-shuzo.co.jp/
私は二階堂むぎ焼酎の文学的なテレビCMが好きで、ときどき飲んでいますが、前回の「鎌倉殿の13人」では、京下りの官人として、大江広元・中原親能とともに、二階堂氏の祖が藤原主計允行政(野仲イサオ)として登場していました。
二階堂氏と言うと、『吾妻鏡』に、建保6年(1218)12月26日、実朝の右大臣拝賀のための奉行を大夫判官行村とする、という記述がありますが、昔、実朝暗殺に何か関係があるのではないか、などと考えたことを思い出します。
亀の前事件では、牧の方が政子に告げ口をする場面で、BGMとしてヴィヴァルディ『四季』第4番「冬」の第1楽章(Allegro non molto)が流れ、ちょうど、ホイジンガ「中世の秋」ならぬ「中世の四季」(ヴィヴァルディ作)などと戯れ言を書いていたので、ビックリしました。
とともに、なぜ「冬」なのか、と思って『吾妻鏡』を見ると、事件は寿永元年(1182)11月の仲冬に発生しています。音楽担当はエバン・コールというアメリカ人で、演出家から、この事件は冬なので冬の音楽にせよ、と指示されたとも思えず、偶然の一致だろうけれど、「冬」第1楽章は嵐の前の曲なので、BGMとしてピッタリでした。