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Japanese Medieval History and Literature
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シニカルな女
小太郎さん
「とはずがたり』だけを扱っていたのでは、一体どこまでが事実に基づいていて、どこからが虚構の世界のなのかの見極めは原理的に不可能です。」
要するに、ゲーデルの不完全性定理ということですね。
白拍子三条の「源氏の恋」は、江戸期の大田蜀山人の狂歌にも似て、かなり辛辣なイロニーを含んでいますね。
たとえば、
苅萱のやいざ乱れなん しどろもどろに藤壺の
は、光る君を拒もうと思えば拒めたのに、藤壺は、いやぁねえ、自分から乱れたんじゃないの、とからかっていて、
また、
恥ぢてもいかが恥ぢざらむ 女三の宮の柏木も
は、父・朱雀院の遺戒も守れない女三宮を、ちょっと頭が軽いんじゃないの、と小馬鹿にしていますね。
このシニカルな精神、まさに後深草院二条のものだなあ、と思います。
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