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Japanese Medieval History and Literature
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豆腐と墓石の角
録画で見ると、八重(新垣結衣)が左手を伸ばして墓石に触れた瞬間、確かにポンと鳴っているので、もしかすると、いちばんタマゲたのはガッキーだったかもしれません。え、これ、発泡スチロールなの、イヤねえ、予算が余ってるくせに、NHKって、案外、ケチなのね、と。ビールのCMではないけれど、日本の皆さん、お疲れ生です、フフフ。
八重は伊豆山権現に避難している政子たちに面会したあと、裏山の一角らしいところにポツンと建っている五輪塔を訪うていますが、千鶴くんは伊東か北条の川で善児によって殺されているので(第1話)、熱海の伊豆山権現まで遺体をわざわざ運ぶのは、かりに荼毘の後の遺骨だとしても、地理的に非常に不自然です。川辺に穴を掘って埋めるか、あるいは、近在の寺の墓地に埋めれば済む話です。伊東氏が伊豆山権現と深い深い関係にあれば、話は別ですが。
余談ながら、善児は端役として三谷の映画に欠かせない梶原善の名を踏まえていますが、善なる児が「必殺仕事人」(飾り職人の秀のように、敵の延髄を刺して殺す)だというのも、三谷らしいアソビで、和歌でいうところの本歌取りですね。
墓石の音は、豆腐の角に頭をぶつて死ぬではないけれど、墓も叩けば時にはポンと音がする(恋しい母への返事かもしれない)、というような、実は、入念に仕組んだシャレかもしれません。あの音がミスなら、カット、カット、とかなんとか言って、撮り直せば済むことですからね。
付記
ドラマの五輪塔は発泡スチロール製で石造物ではないから形状を云々するのはすべてムダだ、という細川重男氏の話は、言語論として、論点がまったくずれています。映像なのだから、発泡スチロール製であろうが、石製であろうが、豆腐製であろうが、そんなことは問題ではない。石らしく見えればいいだけのことで、それが映画というものです。
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