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Japanese Medieval History and Literature

7267:2021/12/24(金) 21:20:31
思想を紡ぐ力
小太郎さん
佐藤優氏は、以下のように述べていますが、オウムの地下鉄サリン事件であれ、ダーエッシュの自爆テロであれ、「人間に思想を紡ぐ力がある以上」、これは普遍的な現象で、どうしようもない不治の病だろうな、という気がします。
斎藤氏も独りで騒いでいるうちは安全ですが、信奉者を集めて組織化したりするようになると、どうなるか、わからないですね。
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私たちがいま敢えて左翼史を若い人たちに学んでもらいたいと考え、こんな対談をしているのだって、その理由の一つは、影響を受けることで自分の命を投げ出しても構わない、そしていざとなれば自分だけでなく他人を殺すことも躊躇うまいと人に決意させてしまうほどの力をもつ思想というものが現実に存在することを知ってもらいたいからです。
そして人間に思想を紡ぐ力がある以上、それだけの力を持つ思想は今後も形を変えながら何度も現れるでしょう。
しかしそうした、人間を最終的には殺し合いに駆り立てる思想にしても、その始まりにおいては殺人とは無縁の、むしろこの世の中を良くしたいと真剣に考えた人たちが生み出したものではあるわけで、だからこそそれが、どういう回路を通ることで殺人を正当化する思想に変わってしまうのかを示したいのです。(180頁)
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付記
同書123頁に、山本義隆氏への言及がありますが、氏の『磁力と重力の発見1,2,3』は大変な名著で、昔、文字通り寝食を忘れて読み耽ったことがあります。ほとんど何も覚えていませんが、もう再読することはないと思います。




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