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Japanese Medieval History and Literature

7212:2021/11/30(火) 13:39:03
妄想
薫風両日之夢
紫雄三代之塵
薫風は初夏の風の意であるから、これは、去年の初夏、四月一日、文官としての明法博士と武官としての左衛門尉(検非違使)に任じられ、図らずも、両方の夢が叶えられた、ということではないか。
紫雄は、思うに、紫王の誤記で、牡丹の別称である。牡丹は、白楽天「花開花落二十日」のように二十日草とも言われ、絢爛ではあるが儚いことの喩えである。つまり、栄職は二年足らずで塵と化してしまった、と言いたいのではないか。三代は両日と対であるが、むろん、先祖代々の意もこめられている。
そんなふうに考えると、薫風と紫王、両日と三代、夢と塵、見事な対比を成していると思う。
法家の広元が、朝廷に対してのみならず鎌倉に対しても、柄にもなく文藝的な表現を試みたのだ、ということではないか。漢籍の素養がある頼朝は、広元の韜晦的な胸底が理解できるのである。




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