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Japanese Medieval History and Literature

4597鈴木小太郎:2016/05/13(金) 13:14:08
同じ最高裁判所長官とはいっても・・・。
>筆綾丸さん
>「9条 立憲主義のピース又吉」

石川氏は平和でない方のピースという言葉が結構好きらしくて、例の「7月クーデター説」の説明においても「二〇一四年七月一日、日本の防衛法制にとって最も枢要なピースが破壊され、ひとつのクーデターが起こったのである」などと言っていますね。

「日本の防衛法制にとって最も枢要なピース」─「窮極の旅」を読む(その32)
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/7990

>藤林の追加反対意見への言及は矢内原忠雄を導くためのただのダシ

そうですね。
藤林について調べ始めたら、ダシとしての品質にもいろいろ問題がありますね。
ウィキペディアを見ると、藤林は1970年7月に最高裁判事に就任、76年5月に長官となるも翌年8月に退官ですから長官在任は僅か1年3か月で、戦後18人いる最高裁長官の中でも最短です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9E%97%E7%9B%8A%E4%B8%89

国会図書館サイトで<著者:藤林益三>を検索すると39件ヒットしますが、最高裁判事就任前の著書を見ると、編著が『貸倒れ対策一問一答』(金融財政事情研究会、1967)、単著が『法律あ・ら・かると : 銀行員のケースによる実務への手引』(近代セールス社、1968)の合計二冊だけですね。
また、『松田判事在職四十年記念 会社と訴訟. 上』(有斐閣、1968)という論文集に「 第二会社について」という論文を寄せているほか、次のような若干の雑誌記事があります。

「私立学校退学処分の法律上の性質とその効力の判定(民事々件)-判例研究」
「会社更生法をめぐる諸問題(座談会)」
「地面師の話」
「貸倒れ対策一問一答」
「会社更生法15年の回顧と改正の問題点」

https://ndlopac.ndl.go.jp/F/IFQ18X3BB74ISNMAR845UQES44AM79ACIQM23ENGPN9VKP276E-16926?func=short-jump&jump=000001

「地面師の話」を始め、いずれも非常に格調高いタイトルの書籍・雑誌記事ばかりなので、正直言って、よくこれで最高裁判事、そして長官になれたな、という感じがしないでもありません。
退官後、再び弁護士に戻ってからの著書である『法律家の知恵─法・信仰・自伝』(東京布井出版、1982)を見ても、分量的には信仰に関する記述が相当ありますが、失礼ながら独創的な見解は特になく、カール・ヒルティの『幸福論』の引用など、キリスト教の通俗道徳的な側面に終始していますね。
不遜な言い方ですが、同じ最高裁判所長官とはいっても、田中耕太郎などとは教養の水準が全く違いますね。

「岩元禎と田中耕太郎」
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/8033
「鷗外の序文を代筆した男」(筆綾丸さん)
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/8035
「尾高朝雄と田中耕太郎」
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/8036




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